独特の魅力的な花姿で夏を彩るエキナセア。
エキナセアは、花の中心部がイガグリのように盛り上がり、その周りに広がる細長い花弁は、花が咲き進むにしたがって、垂れ下がり始めます。花弁が落ちても中心部は球状に残るので、その草姿を楽しむこともできます。
エキナセアには様々な園芸品種があり、花色や形・草丈が種類によって異なります。好みのエキナセアを数種類植えても見応えがあります。
エキナセアは、初夏から晩秋までの長い期間開花し続け、暑さ・寒さに強く、丈夫で育てやすい宿根草です。
エキナセアの基本情報
園芸分類 草花 形態 多年草 原産地 北アメリカ 草丈/樹高 30~100cm 開花期 6月中旬~8月 花色 赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑 栽培難易度(1~5) 2 耐寒性 強い 耐暑性 強い 引用元:みんなの趣味の園芸
エキナセアの栽培環境
日当たり・置き場所
エキナセアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
エキナセアはお日さまが大好きなので、日当たりが悪いと、花付きが悪くなってしまいます。半日以上、日が当たる場所で育ててあげると良いです。
エキナセアは寒さに強いので、戸外でも冬越しができます。ただし、霜が降りるような場合は、株元を腐葉土などでマルチングしてあげると安心です。
用土
エキナセアは、水はけの良い土を好みます。
庭植えの場合は、植えつける1~2週間前に、腐葉土や堆肥などを混ぜ、よく耕しておきます。
土を配合する場合は、一般的な赤玉土7:腐葉土3の割合で配合をします。水はけを良くするために、少量の軽石や鹿沼土を混ぜても良いです。
市販の一般的な草花用培養土でも十分に育てることができます。
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水やり
エキナセアは乾燥気味に育ててあげた方が、生育が良くなるようです。
庭植えの場合、根付いてからは自然に降る雨だけで大丈夫です。ただし、真夏に晴天が続いて土が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合、土が乾いてからたっぷりと水やりをします。水をやり過ぎると根腐れの原因になるので注意が必要です。
肥料
エキナセアは、あまり肥料を必要としません。肥料が多すぎると、株が弱り、花が咲きにくくなることがあります。
庭植えの場合は、植えつけの時に腐葉土や堆肥などをよく混ぜ込みます。土壌微生物が働く肥沃な土であれば、追肥を与えなくても育つことができます。
鉢植えの場合は、元肥を入れて植えつけをします。生育が思わしくない場合は春と秋に、月に1回、緩効性化成肥料を与えるか、1週間に1回、薄めた液体肥料を与えても良いです。
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エキナセアの育て方
植えつけ
エキナセアの植えつけの適期は、春3~4月頃です。
株と株の間隔を密にして植えつけると、風通しが悪くなり、蒸れて病気にかかりやすくなったりします。株と株の間隔は20~30cm程度あけて植えつけると良いです。
花がら摘み
タネを採らない場合、エキナセアの咲き終わった花は、花茎の根元から切り取ります。
花がらを摘み取ることによって、タネを作ることに栄養が取られるのを防ぐことができ、株の体力を消耗せずに済むため、次々と新しい花を咲かせてくれます。
また、花がらや枯葉を摘み取ることによって、風通しをよくすることができ、病害虫の予防にもつながります。
切り戻し
エキナセアは、地上部を枯らして冬越しをします。
冬に入る前に地際まで切り戻しをするようにします。
地上部が枯れても根は生きているので、春になると新芽が芽吹き始めます。
植え替え
エキナセアの植え替え適期は、春3~4月頃と秋9~10月頃です。
庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。
エキナセアは根がよく張るので、鉢植えの場合は、根詰まりをしやすいです。1年に1回、植え替えをしてあげると良いです。根をほぐして、古い土を落とし、新しい土で植え直すようにします。
ふやし方
エキナセアは、株分けとタネまきで増やすことができます。
エキナセアの株分けの適期は、春3~4月頃です。植え替えをするときに一緒に株分けをすると良いです。小さな株を株分けすると根付かずに枯れてしまうことがあるので、大きな株を選んで、2~3株に分け、それぞれを新しい1株として植えつけしてあげます。
エキナセアのタネまきの適期は、春3~4月頃と秋9~10月頃です。タネを採る場合は、花色が褪せてタネが熟してきたら、花茎を切り取り風通しの良い場所でつるしておきます。花首を通気性の良い袋で包んでおくと、乾燥したタネが袋の中にこぼれるため、タネが飛び散るのを防ぐことができます。
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