【ネズミモチ】ポイントはこまめな剪定!タマツバキの育て方

ネズミモチ ネズミモチ
2023年7月12日
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6月ごろ、枝先に白くて小さな可愛らしい花をたくさん咲かせるネズミモチ。

秋には緑色の実がつき、晩秋になると黒紫色に熟し、その色味はブルーベリーのようです。

ネズミモチの葉は常緑で、濃い緑色をしています。厚みがある葉は光沢があり、日に照らされると輝きがまして、とても綺麗です。

ネズミモチという名前は「果実がネズミの糞に似ている」「葉がモチノキに似ている」ことによるそうです。また、ネズミモチの葉は、厚くて光沢があり、ツバキの葉のように丸みがあることから、タマツバキとも呼ばれていす。

ネズミモチは派手さはありませんが、美しい濃緑色の葉を楽しむことができ、可愛らしい小花や実から、四季を感じることができます。

またネズミモチは、生育旺盛で枝がよく伸びるので、庭木として鑑賞するだけではなく、刈り込んで生垣に利用することもできます。

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ネズミモチの基本情報

園芸分類  庭木・花木       
形態低木  原産地本州・四国・九州・沖縄、朝鮮半島、台湾、中国大陸  
草丈/樹高2~3m開花期  6月
花色栽培難易度(1~5) 2  
耐寒性普通耐暑性強い

ネズミモチの栽培環境

日当たり・置き場所

ネズミモチは、日当たりの良い場所を好みます。

耐陰性があるので、ある程度の日陰でも育てることができますが、日当たりが足りないと、花つきが悪くなることがあります。

大きく育つので、鉢植えではなく庭植えで育てた方が良いです。

用土

ネズミモチは、土質を特に選ばずに育てることができますが、やや湿り気のある土が適しています。

乾燥する土質で育てると、花つきが悪くなることがあります。

庭植えの場合は、掘り起こした土に腐葉土を4割から5割ほど混ぜて用土にします。

㈱花ごころさんの培養土を使用しています。

◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土

通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。

水やり

ネズミモチは、植えつけてから根付くまでは、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

庭植えの場合は、一度根付いてしまえば、特に水やりの必要はありません。ただし、真夏に乾燥が続いたときは、朝または夕方に水やりをします。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。

肥料

ネズミモチは、特に肥料を必要としません。

葉色が悪くなった場合は、2月~3月頃に寒肥として、油粕と腐葉土や堆肥を株周りにすき込みます。緩効性化成肥料を施しても良いです。

寒肥とは?

かんごえ、かんぴと読みます。冬の間、主に休眠している庭木や果樹に与える肥料です。春に元気な新芽を出させるための栄養補給のような役割をします。根を傷めないように冬の間に肥料を熟成させて、成長が始まる春に根に吸収させたいので、ゆっくりと効いて植え替えをしない樹木の土壌改良にもなる有機質肥料がおすすめです。

引用元:サカタのタネ

ネズミモチの育て方

植えつけ・植え替え

ネズミモチは、春~秋の生育期であれば、いつでも植えつけを行うことができます。

植えつけ・植え替えの適期は、芽が動き出す前の3月か、梅雨時期の6月~7月です。

庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は、生育が旺盛で根の回りが早いため、少なくとも2年に1回は植え替えが必要です。

剪定

ネズミモチは芽吹く力が強く、成長が早いため、樹形が乱れやすくなります。そのため、少なくとも1年に2回は剪定を行う必要があります

適期は、花が終わる6月下旬~7月と、新芽の成長が止まる11月~12月です。

ネズミモチは、花が終わったあとの夏に翌年の花芽をつけるので、花が終わったら出来るだけ早い時期に剪定を行うようにします。花芽をつける前に剪定を行うことによって、翌年の花数を減らすことなく、樹形を整えることができます。

真冬以外ならいつでも剪定を行うことができるので、伸びすぎた枝や混み合った枝は、適宜切り取ると良いです。

剪定をするときは、長く伸びすぎた枝を切り取り樹形を整えます。徒長した枝も切り取ります。そして、株の内側の混み合った枝や枯れた枝を間引いていきます。内側の枝を間引くことによって、風通しや日当たりを良くすることができます。

こまめに剪定を行い、風通しや日当たりを良くしておくことによって、病害虫の予防にもつながります。

ふやし方

ネズミモチは、タネまきと挿し木で増やすことができます。

タネまき

秋に果実を採取し、水洗いをして、皮と果肉を取り除きます。

採ったタネは、トリマキをするか、乾かさないように保管して4月にまきます。

保管をしているときにタネが乾いてしまうと、発芽しなくなってしまうので、トリマキの方が安心です。

赤玉土(小粒)にタネをまきます。乾かさないように水やりをしながら、戸外で管理をすると、春に発芽をしてくれます。

採り播き=採取したタネを保存せずにそのまますぐに種まきすること。

挿し木

挿し木は、湿度の高い時期に行うと良いです。

適期は、梅雨時期の6月~7月か、秋雨が続く9月です。

その年に伸びた枝(新芽)を利用します。柔らかい枝は避け、ある程度の硬さがある枝を選びます。

ひとつの挿し木が5~10cm位になるように切り分け、切り口を斜めにカットします。切り口を斜めにカットすることによって、吸水面を広くすることができます。

1時間ほど水揚げをします。水揚げをすることによって、枝先まで水を行き渡らせることができます。

湿らせた赤玉土(小粒)や挿し木用の土に挿します。切り口に発根促進剤(ルートン)を薄くまぶしておくと良いです。

たっぷりと水やりをし、土を乾燥させないように、日陰で管理をします。

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