手ごろなサイズで、ちょっとした贈り物に重宝するミニ胡蝶蘭。
大輪の胡蝶蘭と比べたら3分の1程度の大きさしかありませんが、コンパクトながらも上品な佇まいは存在感があります。
3つのポイント「直射日光に当てない」「水を与え過ぎない」「肥料を与え過ぎない」をおさえれば、長く花を楽しむことができます。
是非毎年、可愛らしい花を咲かせてあげましょう。
胡蝶蘭の基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 ラン 形態 多年草 形態 多年草 原産地 台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシアなど 草丈/樹高 10~100cm 開花期 不定期(春から夏に比較的多く開花) 花色 白、赤、ピンク、黄紫、複色 栽培難易度(1~5) 2 耐寒性 弱い 耐暑性 強い
*花の大きさ*
大輪の胡蝶蘭 10~15cm
ミディ胡蝶蘭 3~6cm
ミニ胡蝶蘭 2~4cm
ミニ胡蝶蘭の栽培環境
日当たり・置き場所
胡蝶蘭は直射日光に当てないようにします。
直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまいます。ミニ胡蝶蘭は、葉が小さく、葉の数も少ないので、葉焼けを起こすと枯れてしまう可能性があります。
窓際に置く場合は、レースのカーテン越しに日が当たるようにします。
用土
胡蝶蘭は、他の植物に寄生する着生植物なので、土では育たちません。
「水苔」や「バーク」などの植え込み材を使用します。
水苔は保湿性が高いので、通気性のある素焼き鉢へ植えることによって、水やりの頻度を少なくすることができ、根腐れを防ぐことに役立ちます。
水苔を陶器鉢へ植えると、鉢の中の湿度が高くなり、根腐れを起こしやすくなるので注意が必要です。(鉢が可愛いので、どうしてもこの鉢に植えたくて、水苔で陶器鉢を使用しています💦)
バークは排水性・通気性が良いので、素焼き鉢へ植えると乾きやすくなります。
バークを使用する場合は、陶器鉢やプラスチック鉢が適しています。
「水苔」素焼き鉢
「バーク」陶器鉢・プラスチック鉢
水やり
胡蝶蘭は水を与え過ぎないようにします。
水苔を触ってみて、表面だけではなく、中まで乾いたタイミングで水やりをしています。夏は1週間に1回位、冬は3~4週間に1回位の頻度です。
鉢底に穴が開いていない鉢を使用しているので、水やりをしたら、鉢を傾けて余分な水を捨てるようにしています。受け皿を使用する場合は、受け皿の水をそのままにせず、必ず捨てるようにします。
胡蝶蘭は根腐れを起こしやすいので「水苔が完全に乾いてから水やりをする」を基本にすると良いです。常に水苔が湿った状態だと、根腐れの原因になってしまいます。特に休眠期の冬は、ほとんど水を必要としないので、水のやりすぎには十分注意が必要です。
追肥
胡蝶蘭は肥料を与え過ぎないようにします。
胡蝶蘭は基本的に肥料を必要としません。
花が咲いている時期も肥料を与えなくて大丈夫です。また、真夏の暑い時期・冬の寒い時期は、根にダメージを受けてしまうので、肥料を与えないようにします。
肥料を与える場合は、新しい根がしっかり育っているのを確認してから与えるようにします。
肥料やけを起こさないようにするため、肥料は与えず、ハイポネックス(HYPONeX)さんのリキダスを、水やり代わりに与えています。
リキダスは「肥料」ではなく「活力剤」です。人間でいうと「肥料=薬」「活力剤=サプリメント」のようなイメージです。
ミニ胡蝶蘭の育て方
花がら摘み・花茎切り
花がしおれてきたら、その都度、花首のところで摘み取ります。
花茎についた花の半分以上が咲き終わったら、花茎を切り取ります。
下から数えて3~4節目あたり、花茎を長めに残して切ると、節のところから花芽が出て、2番花が咲いてくれることもあります。ただしこの場合は、株の体力を消耗してしまいます。
株に体力を蓄え、翌年の花数を増やすためには、花茎を根元から切るようにします。
植え替え
水苔は、古くなるとカビが生えてしまうことがあります。
水苔のカビは、胡蝶蘭の根腐れの原因になりますので、花が咲き終わったタイミングで、新しい水苔で植え直してあげます。
適期は、成長期に入る前の4月~6月です。
植え替え(水苔の交換)の手順
- 水苔を水で戻す
- ハサミを消毒する
- 株を鉢から取り出し、古い水苔を取り除く
- 古い根を切り落とす
- 根を新しい水苔で巻き、水苔とともに鉢に入れ込む
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