夏から秋まで元気いっぱいに花を咲かせ、明るい花色で彩りを与えてくれるルドベキア。
ルドベキアには、さまざまな品種があります。花色は黄色やオレンジなど、花の大きさは小輪から大輪、花姿は一重咲きから八重咲き、草丈は40~150cm、と多種多様ですが、いずれの品種も華やかな雰囲気を与えてくれます。
和名の「松笠菊」は、まん丸で可愛らしい花芯が、松ぼっくり(松笠)に見えることから名づけられたそうです。
ルドベキアには一年草のものと多年草(宿根草)のものがあります。宿根草のルドベキアは、冬に地上部は枯れますが、根は生きているので、翌春に新芽を出し、夏にはまた花を楽しむことができます。
ルドベキアは、生育旺盛で、次々と花を咲かせてくれます。夏の暑さに強く、病気にも強い、とても丈夫で育てやすい宿根草です。
ルドベキアの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 草花 形態 一・二年草、多年草 原産地 北アメリカ 草丈/樹高 40~150cm 開花期 7月~10月 花色 黄、茶、複色 栽培難易度(1~5) 1 耐寒性 やや弱い 耐暑性 強い
ルドベキアの栽培環境
日当たり・置き場所
ルドベキアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
日当たりが悪いと、花付きが悪くなってしまいます。半日以上、日が当たる場所で育ててあげると良いです。
ルドベキアは、夏の暑さには強いですが、冬の寒さはやや苦手です。宿根草のルドベキアを冬越しさせる場合は、株元を腐葉土などでマルチングをし、寒さから守ってあげると良いです。
用土
ルドベキアは、水はけがよく肥沃な土を好みます。
肥沃な土というのは、「無数の微生物(カビとか細菌とか)が生育していて養分のバランスが整っている土」のことです。
引用元:一般社団法人食品経営支援協議会
庭植えの場合は、土をよく耕し、堆肥や腐葉土・有機石灰などの有機質資材をすき込み、ふかふかの土を作っておきます。
土を配合する場合は、赤玉土6:腐葉土4の割合で配合し、堆肥や有機石灰を混ぜると良いです。
ルドベキアは、一般の市販の培養土でも問題なく育てることができます。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
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水やり
庭植えの場合、根付いてからは自然に降る雨だけで大丈夫です。ただし、真夏に晴天が続いて土が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合、表面の土が乾き始めから、たっぷりと水やりをします。真夏は乾きやすいため、朝夕2回、水やりが必要になる場合もあります。日中の暑い時間帯を避けて水やりをすることが大切です。
肥料
庭植えの場合、植えつけのときに有機質資材をよくすきこんでおけば、追肥はほどんど必要としません。
宿根草のルドベキアの場合は、冬越しをして新芽が出始める前に、緩効性化成肥料もしくは有機質資材を施すようにします。
鉢植えの場合、生育期の4~10月に、1~2ヶ月に1回、緩効性肥料を施します。開花期は、2週間に1回を目安に液肥を与えると良いです。
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ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
ルドベキアの育て方
植えつけ
ルドベキアの植えつけは、春と秋に行うことができます。4~5月が適期です。
株と株の間隔を密にして植えつけると、風通しが悪くなり、蒸れてしまい、病害虫の原因になります。株と株の間隔は30cm程度あけて植えつけると良いです。
花がら摘み
タネを採らない場合、ルドベキアの咲き終わった花は、花茎の根元から切り取ります。
花がらを摘み取ることによって、タネを作ることに栄養が取られるのを防ぐことができ、株の体力を消耗せずに済むため、次々と新しい花を咲かせてくれます。
また、花がらや枯葉を摘み取ることによって、風通しをよくすることができ、病害虫の予防にもつながります。
切り戻し
ひと通り開花をし、草姿が乱れてきたら、草丈を半分くらいに切り戻しをします。
切り戻しをすることによって株がリフレッシュし、秋にまた、たくさんの花を楽しむことができます。
植え替え
一年草のルドベキアは、冬を越さず枯れてしまうので、植え替えの必要はありません。
宿根草のルドベキアの植え替えの適期は、4~5月です。
庭植えの場合、環境が合っているようであれば、植え替えの必要はありません。大株に育って株が混みあってきたら、株分けを兼ねて植え直してあげると良いです。
鉢植えの場合、1~2年に1回、植え替えをします。古い土を落として、不要な根を整理してから植え直すようにします。
ふやし方
ルドベキアは、タネまきで増やすことができます。
宿根草のルドベキアは、株分けで増やすこともできます。
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