水やりのタイミングがわからない!根腐れが心配!とお困りではありませんか?
そんな時にはスリット鉢を使用することをオススメします。
「水管理がラクになる」「根腐れ防止に役立つ」スリット鉢をご紹介します。
スリット鉢とは?
基本情報
スリット鉢とは、側面にスリット(切れ目)が入った鉢のことです。
「スリット鉢(兼弥産業㈱)」「根はり鉢(大和プラスチック㈱)」「とんでもないポット(南出㈱)」といった製品があります。
形状
スリット鉢は、四角形・六角形・八角形・円形など、さまざまな形状があります。
また、育苗連結ポットやプランター、ハンギング用にフックがついたものなどもあるので、用途や好みに応じて選ぶことができます。
サイズ
私が愛用している「CSMシリーズ」は、直径6cm~40cmまで13種類と様々な大きさがあります。
植物の生長に合わせ、適したサイズの鉢を選ぶことができます。
鉢のサイズは1号=直径3cmで、土の量0.1ℓです。
スリット鉢のメリット
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
引用元:KANEYA CO.,LTD.
根は下に伸びる習性があるため、鉢で育成すると底で渦を巻くサークリング状態になりやすく、せっかくの培養土内の栄養も充分に根に届かない状態になります。
引用元:大和プラスチック株式会社
スリット構造の鉢は、根が鉢中に広がるため、サークリング状態になりにくく、培養土内の栄養を充分に取り込めるため、植物が元気に育ちます。
根張りが良い
一般的な鉢で育てると、根が底でグルグル回る「サークリング」現象が起きます。スリット鉢では、根が下へ真っすぐ伸び、鉢底まで伸びると成長が止まります。
また、根がスリットまで伸びると、空気に触れて成長が止まります。
成長が止まると、わき根が出やすくなります。その結果たくさんの根が張り、植物がスクスク育ちます。
水はけが良い
スリット鉢の底は、中央が盛り上がっていて、そのまわりにスリットがある形状のため、鉢底に水がたまりません。
鉢底に水が残らないことにより、土の水分が均一になります。表面の乾き具合を見て水やりができるため、水やりのタイミングをつかみやすくなります。
また水はけが良いので、水が溜まることで起こる根腐れを防ぐことができます。
通気性が良い
スリットがあることで、つねに鉢の中の換気が出来ています。
通気性が良く、土が適度に乾燥されるので、過湿によって起こる根腐れを防ぐことができます。
軽い・安い
プラスチック製で軽く、持ち運びにも適していて、ホームセンターや通信販売で購入することができます。軽量・安価という点もメリットと言えます。
スリット鉢のデメリット
土がこぼれやすい
側面に切れ目があるので、細かい土はこぼれてしまいます。
鉢底に粗目の土を入れると、土がこぼれるのを最小限におさえることができます。
土が乾燥しやすい
水はけの良さと通気性の良さがメリットである一方、土が乾燥しやすいことがデメリットにもなります。とくに土が乾く真夏は、水切れを起こさないように注意が必要です。
水切れが心配な場合は、保水性の高い土を使用すると良いです。
虫が入る
スリットから虫が入ってしまうことがあります。
植え付けの時に、オルトランなどの殺虫剤を土に混ぜておきます。定期的に殺虫剤をまくようにすると安心です。
倒れやすい
軽くて扱いやすくのがメリットですが、軽いので倒れやすいというデメリットもあります。
スリット鉢は、多めに水やりをしても過湿になりにくいので、風が強いときは、多めに水やりをして鉢に重さを与えると良いです。
スリット鉢の使い方
土の入れ方を一工夫する
スリットから土がこぼれてしまうので、初めに、目の粗い土を鉢底に入れます。その後に、培養土や配合した土を入れると良いです。
また土をあらかじめ湿らせてから使用すると、土こぼれを防ぐことができます。
鉢底石は使わない
鉢底石は、排水性や通気性を保ち、根腐れを防ぐために使用します。
スリット鉢は、スリットがあることで排水性と通気性に優れているので、鉢底石を使用する必要がありません。
また鉢底石を使わない分、土を多く入れることができ、根が張るスペースを増やすことができます。
土の上に置かない
土の上に置くと、根がスリットから伸びて、土に根付いてしまう可能性があります。
ブロックやレンガの上に置くか、フラワースタンドなどを使用すると良いです。
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