栄養豊富な夏野菜として人気のオクラ。
オクラは、黄色いハイビスカスのような花を咲かせます。一日花なので、その日のうちにしぼんでしまいますが、収穫前に花の美しさを楽しむこともできます。
オクラは、実の収穫期間が長く、1本の株からたくさんの実を収穫することができます。夏の暑さに強く、初めてでも育てやすい野菜です。
用意するもの
オクラの苗
オクラの苗は、葉の色が濃く、茎は太く、節間が詰まっているものを選ぶようにします。
成長し過ぎている苗よりも、本葉が3~4枚ほどついている苗を選ぶと良いです。
プランター
プランターは、直径30cm×深さ30cm以上のものを使用します。
オクラの根は、まっすぐ深く成長します。深型プランターで育てると、株が大きくなるため、たくさん収穫することができます。小さなプランターでは、うまく育つことができないので、できるだけ大きなプランターを選ぶと良いです。
培養土
オクラは、水はけの良い土を好みます。野菜専用の培養土を利用すると便利です。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
鉢底石
水はけを良くするため、鉢底石を入れます。
スリット鉢などの排水性が優れているプランターを利用する場合、鉢底石は必要ありません。
支柱
オクラは、株の高さが1~2mくらいになるので、支柱は150cm程度のものを用意します。
オクラは株が倒れやすいので、花が咲くころまでに支柱を用意し、ひとつの株に1本の支柱を立てるようにします。
誘引用のひも
誘引用のアイテムには、ビニールひもやクリップタイプのものがありますが、麻ひもを使うと良いです。
ビニールひもを利用すると、すぐにほどけてしまうことがありますが、麻ひもは表面がザラザラとしていて摩擦力が高いため、滑りやすい支柱に結び付けても、自然とほどけることが少ないです。
また、クリップタイプやビニールタイを利用すると、茎が傷ついてしまうことがありますが、麻ひもを利用することによって、茎が傷ついてしまう心配を減らすことができます。
麻ひもを利用しても、結び目が茎に当たると傷ついてしまうことがあるため、支柱側に結び目をつくるようにすると良いです。
オクラの栽培方法
植えつけ
オクラの植えつけの適期は、5月中旬~6月中旬です。
オクラは熱帯の植物なので、寒さに弱いです。霜が降りる心配がなくなってから植えつけるようにします。
オクラは直根性の植物なので、根がまっすぐ伸びるため、株間は狭くても育つことができます。
直根性の植物は、根が傷つくと育たなくなることがあります。植えつけるときは根鉢を崩さず、根を触らないように気を付けて植えつけをします。
「直根(ちょっこん)」とは
【意味】
細い根が少なく、太くまっすぐ下に伸びる根のことです。このような根を持つ植物を直根性植物といいます。【使用例】
「この植物は直根性だから植え替えは難しいかもしれないよ」【豆知識】
ダイコン、ニンジン、ゴボウ引用元:サカタのタネ
オクラは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。半日陰の場所でも、ある程度育つことができますが、日当たりと風通しの良い屋外で育てるようにします。
水やり
オクラは乾燥に強いですが、水切れをすると、葉がしおれたり、株が弱くなることがあります。水切れを起こさないよう、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
真夏は乾きやすいため、朝夕2回、水やりが必要になる場合もあります。日中の暑い時間帯を避けて水やりをすることが大切です。
肥料
オクラはたくさんの実をつけるので、多くの栄養が必要です。植えつけから花が咲くまでは比較的ゆっくり成長しますが、花が咲いてからは成長が早まります。一番花が開花するころから収穫が終わるまで、肥料を切らさないように追肥を施します。
化成肥料を与える場合は2週間に1回、液体肥料を与える場合は1週間に1回を目安にすると良いです。使う肥料の使用方法を守って与えるようにします。
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
収穫
オクラの収穫の適期は、7月~10月です。開花後、1週間程度で収穫をすることができます。
果菜類であるオクラやピーマンやナス、キュウリなどの夏野菜は、早朝の涼しい時間帯に収穫すると良いです。早朝は気温が低いため鮮度を維持しやすく、みずみずしさや採れたてのおいしさを、より一層感じることができます。
オクラは成長が早く、収穫が遅れると、実が硬くなり、食べられなくなってしまいます。大きくなりすぎてから収穫するより、小さくても早めに収穫するようにします。サヤの長さが5~8cmを目安にすると良いです。
連作障害
特定の植物を同じ土で育てると生育が悪くなったり、病気にかかったり、枯れてしまうことがあります。この現象を連作障害といいます。
オクラはアオイ科の植物なので、連絡障害を起こすことがあります。アオイ科の植物には、オクラの他にモロヘイヤなどがあります。アオイ科の植物を同じ土で育てる場合は、2~3年休むようにします。
翌年もオクラを育てる場合は、新しい土を使うようにします。
コメント