清涼感のある花と、優雅な立ち姿が魅力のアガパンサス。
アガパンサスは、ユリに似た小さな花をたくさん咲かせることから「アフリカンリリー」と呼ばれるほか、君子蘭に似ていることから「紫君子蘭」とも呼ばれています。
アガパンサスには、様々な園芸品種があります。草丈が30cmほどの小型の品種や、1m以上になる大型の品種まであります。また、常緑の多年草の品種と、落葉する宿根草の品種があります。
アガパンサスは、植えっぱなしでOK!手がかからない、とても丈夫で育てやすい植物です。
アガパンサスの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 草花 形態 多年草 原産地 南アフリカ 草丈/樹高 0.3~1.5m 開花期 5月下旬~8月上旬 花色 青紫、白、複色 栽培難易度(1~5) 1 耐寒性 落葉種は強い。常緑種は半耐寒性 耐暑性 強い
アガパンサスの栽培環境
日当たり・置き場所
アガパンサスは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
半日陰の場所でも育てることができますが、日当たりが足りないと花つきが悪くなることがあります。
アガパンサスは、耐暑性があり乾燥にも強いので、手をかけなくても夏越しをしてくれます。
常緑の品種は寒さに弱いため、冬は、株元を腐葉土などでマルチングしてあげると良いです。
用土
アガパンサスは、水はけの良い土を好みます。
庭植えの場合、水はけが悪いようなら、腐葉土を混ぜ込んで水はけを良くしておきます。
鉢植えの土を配合する場合は、一般的な赤玉土7:腐葉土3の割合で配合をします。水はけを良くするために、少量の軽石や鹿沼土を混ぜても良いです。
市販の一般的な草花用培養土でも十分に育てることができます。
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水やり
庭植えの場合、しっかり根づいたあとは、自然に降る雨だけで大丈夫です。アガパンサスは乾燥に強いですが、真夏に晴天が続いて土が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。アガパンサスは、春に成長するため、この時期は多めに水やりをすると良いです。ただし過湿に弱いので、水のやり過ぎには注意が必要です。
肥料
庭植えの場合は、植えつけの時に腐葉土や堆肥などをよく混ぜ込んでおけば、追肥を与えなくても育つことができます。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を与えるか、10日に1回を目安に液体肥料を与えます。
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アガパンサスの育て方
植えつけ
アガパンサスの植えつけの適期は、3~4月と9~10月です。
タネまきから開花まで3~4年かかるので、苗を植えつけるのが一般的です。
花茎切り
タネを取らない場合は、咲き終わった花を、花茎から切り取るようにします。
花茎を切り取ることによって、タネを作ることに栄養が取られるのを防ぐことができ、次の花が咲きやすくなります。
まだ花が咲いているうちに、花茎をカットして、切り花として楽しむのも良いです。
植え替え
アガパンサスの植え替えの適期は、植えつけと同じ、3~4月と9~10月です。
庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。植え替えをあまり好まないので、株が込み合って花つきが悪くなったら、株分けをして更新するようにします。
鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために、1~2年に1回、植え替えをすると良いです。
ふやし方
アガパンサスは、株分け・挿し芽・タネまきで増やすことができます。
アガパンサスのふやし方は、株分けが一般的です。株分けは、植え替えをするときに一緒に行うと良いです。細かく株分けすると花が咲かなくなってしまうので、少なくとも4~5芽はつくようにして株分けをします。
挿し芽をする場合は、その年に伸びた若い茎を選びます。茎の先を5~10cm切り取り、挿し穂として利用します。株分けをしたときに折れた芽や根の少ない芽を、挿し穂として利用することもできます。
タネまきで増やす場合は、トリマキ(採り播き)します。開花まで3~4年ほどかかりますが、その分育てる楽しみを味わうことができます。
採り播き=採取したタネを保存せずにそのまますぐに種まきすること。
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