あふれるように咲く白い小花が可愛らしく、ミントのような香りが爽やかなカラミンサ。
初夏から秋の終わりごろまで花を咲かせてくれるので、長い期間花を楽しむことができます。また、秋の低温に触れると、花色が薄紫色に変化することがあるため、花色の変化を楽しむこともできます。
夏の暑さに負けず白い小花をふわふわと咲かせる姿はとても涼し気です。カラミンサだけでも充分楽しむことができますが、カスミソウのような白い小花は、花壇や寄せ植えのメインの花を引き立ててくれます。
カラミンサは、丈夫で育てやすく、圧倒的な開花期の長さが魅力の宿根草です。
カラミンサの基本情報
園芸分類 草花、ハーブ 形態 多年草 原産地 南ヨーロッパ、地中海沿岸 草丈/樹高 15~50cm 開花期 5月中旬~11月上旬(種による) 花色 白、ピンク、紫 栽培難易度(1~5) 1 耐寒性 強い 耐暑性 普通 引用元:みんなの趣味の園芸
カラミンサの栽培環境
日当たり・置き場所
カラミンサは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
半日陰でも育つことはできますが、日当たりが悪いと、花付きや葉の香りが悪くなったり、徒長して風で倒れやすくなることがあります。
カラミンサは寒さに強いので、戸外で冬越しをすることができます。宿根草なので、地上部は枯れてしまいますが、根は生きているので、春になると新芽が芽吹き始めます。
用土
カラミンサは、水はけと通気性の良い土を好みます。
庭植えの場合は、植えつける1~2週間前に、腐葉土や堆肥などを混ぜ、よく耕しておきます。
土を配合する場合は、水はけを良くするために、赤玉土6:腐葉土3:軽石1の割合で配合をすると良いです。
市販の一般的な草花用培養土を利用すると便利です。
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水やり
カラミンサは、極端な乾燥を嫌うので、水切れに弱いです。
庭植えの場合、しっかり根づくまでは、土が乾かないように注意が必要です。根づいてからは自然に降る雨だけで大丈夫です。ただし、真夏に晴天が続いて土が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合、表面の土が乾き始めから、たっぷりと水やりをします。真夏は乾きやすいため、朝夕2回、水やりが必要になる場合もあります。日中の暑い時間帯を避けて水やりをすることが大切です。
肥料
植えつけの時に元肥として緩効性化成肥料を施します。肥料が多いと徒長しやすくなるので、控えめに与えると良いです。
カラミンサは、初夏から晩秋まで長い期間花を咲かせるので、肥料を必要とします。
春と秋に緩効性化成肥料を少量施すか、液体肥料を与えるようにします。夏場は肥料を控えます。
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ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
カラミンサの育て方
植えつけ
カラミンサの植えつけの適期は、春と秋です。
根鉢を軽く崩して植え付けをします。
根がしっかり張るまでは、水切れに注意が必要です。
花がら摘み
カラミンサは、花がら摘みをしなくても咲き続けますが、梅雨の時期は、切り戻しを兼ねて花がらを摘み取るようにします。そうすることによって、風通しが良くなり、病害虫の予防につながります。
切り戻し
カラミンサは、切り戻しをしなくても咲き続けますが、姿が乱れてしまいます。
花が散り始めたら、草丈の1/2~1/3に切り戻しをすると良いです。カラミンサは生育が早いので、短期間で次の花を咲かせてくれます。
切り戻しをすることによって、枝数が増え、こんもりとした美しい草姿にすることができます。
植え替え
カラミンサの植え替え適期は、植えつけと同じ、春と秋です。
庭植えの場合は、環境が合っているようであれば、植え替える必要はありません。
鉢植えの場合は、株が大きくなったら植え替えをしてあげると良いです。植えつけと同じように、古い土を落として根をほぐしてから、新しい土に植え直します。
ふやし方
カラミンサは、株分け・挿し芽で増やすことができます。
カラミンサの株分けの適期は、新芽が出る春です。春に植え替えをするときに一緒に株分けをすると良いです。
挿し芽は、春と秋に行うことができます。
カラミンサは、環境が合えば、こぼれダネでも増やすことができます。
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