最も芝生が生育する7月に、芝生が枯れてしまいました。
2023年7月、猛暑日が過去最多日数を更新するほど連日猛暑が続いていたので、暑さに負けてしまったのかなと思っていましたが、色々と調べてみると、どうやらブラウンパッチの可能性が高そうです。
球根や種子の消毒に効果があることで有名な「サンケイオーソサイド水和剤80」での対処方法をご紹介します。
ブラウンパッチ
そもそもブラウンパッチとは?
菌が原因の芝生の病気で、やがて芝生が枯れてしまう重大な病気です。
芝生の病気。リング状の病状の外側から褐色に枯れていき、緑の芝生のあちこちにはげたような部分ができる。梅雨時に多発
直径10cm前後の大きさの島状(パッチ)に枯れてきます。多発すると枯れた部分が拡大し、枯れた部分がつながって不定形の枯れこみになり、最後には枯れた部分は裸地化します。
引用元:住友化学園芸
ブラウンパッチの原因となっているのは、リゾクトニア菌とよばれるものです。これはカビの仲間であり、放っておくと芝生から栄養を奪いながら増殖していきます。おもに22~28度の温度で、土壌の湿度が75~85%ほどになると、発生しやすくなるようです。
引用元:生活110番
ブラウンパッチが広がる様子
2023年7月15日と、ちょうど2週間後の7月29日の芝生の様子です。
たったの2週間で見事に枯れこんでしまいました。
よく見ると、すでにブラウンパッチの症状が出ているのが分かります。
この時点で気付いて対処していれば、ここまで枯れこむことがなかったと思うと、本当に悔やまれます。まさに「後悔先に立たず」です。
サンケイオーソサイド水和剤80
サンケイオーソサイド水和剤80とは
殺菌剤は専門的なものを含めると複数種類がありますが、住友化学園芸さんの「サンケイオーソサイド水和剤80」は、ホームセンターで簡単に購入ができ、お値段も600円前後とお手頃です。
商品特徴
●かび類(糸状菌)によって起こる広範囲の病気に優れた効果を発揮する保護殺菌剤です。
引用元:住友化学園芸
●日本芝・西洋芝に発生する各種の病気に有効です。
●球根や種子の消毒、苗立枯病などの土壌病害にも効果があります。
●花や庭木、野菜類などの広範囲の病気にも優れた効果を発揮し、植物への薬害が少ない殺菌剤です。
サンケイオーソサイド水和剤80の希釈方法
オーソサイド水和剤は、芝生の場合、300倍~800倍に水で希釈して使用します。
付属で1.25グラムを計量できるスプーンがついていますので、それで計量して希釈します。(計量スプーンは殺菌剤と一緒に内袋の中に入っています。)
300倍?800倍?と思いましたが、箱の中に説明書が入っていて、出来上がりの水量と必要な薬剤量が分かりやすく記載されていました♪
展着剤の併用で効果アップ
オーソサイド水和剤を使用する場合、葉からも吸収させる必要があります。
芝生の葉は水をはじきやすいので、展着剤を併用すると効果がアップします。住友化学園芸さんの「ダイン」は、400円前後で購入でき、コストパフォーマンスが高いのでオススメです。
「サンケイオーソサイド水和剤80」と「ダイン」を併用する場合の希釈液の作り方は、以下の通りです。(オーソサイド水和剤の説明書にも記載されています。)
1.所定量の水に所定量の展着剤を入れて、よくかき混ぜます。
2.サンケイオーソサイド水和剤80を入れて、よくかき混ぜます。
容器に入れる順番は必ず水→展着剤→オーソサイド水和剤です!
かき混ぜるのが面倒だからと、展着剤とオーソサイド水和剤を先に入れ、注水の勢いで溶かそうとするのはやめましょう。物凄い勢いで泡が立って大変なことになります。(経験談)
芝生の回復の様子
じょうろに、水5ℓ→ダイン2㎖→オーソサイド水和剤8杯の順番で入れ、500倍の希釈液を作りました。これを1㎡あたり1~2ℓ散布します。
回復の兆しが見え始めたのでアルムグリーンを散布しました。
国内で唯一、漢方生薬発酵熟成液で農水省の農薬登録を取得した農材。植物生長調節剤として芝・バラ・イチゴで取得。
引用元:アルム農材
発根促進、健康育成を安心・安全に進めます。
有機JAS認定。
まとめ
約1ヶ月でここまで回復しました。
「サンケイオーソサイド水和剤80」は、殺菌作用性として治療効果より予防効果の方が高いとホームページに記載がありますが、治療効果もしっかり発揮してくれます。
芝生に少しでも病気を疑うような怪しい場所があるのなら、予防にもなるので、迷わず「オーソサイド水和剤80」を使用することをオススメします。
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