水苔で育てているミニ胡蝶蘭。
一般的な大輪の胡蝶蘭と同じように植え替え=水苔の交換をすることができます。
また万が一、根腐れをしたり病気にかかってしまった場合も、植え替えが必要です。
コツをつかめば、それほど難しくありません。水苔を利用した植え替えについてご紹介します。
植え替えの時期
植え替えは、花が咲き終わった頃に行います。適期は4月~6月です。
胡蝶蘭は7月から生育期に入ります。生育期の前に植え替えを済ませておくことによって、根の成長を促すことができます。
ただし、根腐れや病気などの症状が見られたら、時期を問わず、すぐに植え替えをする必要があります。
- 葉にツヤやハリがなくなり、シワになる。
- 水苔が劣化して腐り、黒く変色している。水苔の表面に白いカビが生えている。
このような症状が見られたら、根腐れを起こしている可能性が高いです。
植え替えの方法
植え込み材に水苔を利用する場合は、通気性のよい「素焼き鉢」が適しています。
水苔を水で戻す
水苔は乾燥したまま販売されているので、使用する際に水で戻す必要があります。
使用する分だけ袋から取り出し、水に浸します。
小枝などのゴミがあれば取り除きます。
ぬるま湯に浸し、1~2日かけてゆっくり戻すと、水苔がふかふかになります。
ハサミを消毒する
熱湯消毒や、消毒液を使用する方法もありますが、キッチンハイターを利用した方法が、お手軽・安価に消毒できるのでおすすめです。
希釈したキッチンハイターに、ハサミを開いた状態で、3分ほどつけおきすれば消毒完了です。
株を鉢から取り出し、古い水苔を取り除く
株を鉢から取り出すときはには、根を傷つけないよう十分注意をします。
根の周りについている水苔を、丁寧に取り除きます。
古い根を切り落とす
傷んでいる根をハサミで根元から切り落とします。
健康な根は緑色でみずみずしいですが、傷んでいる根は、スカスカだったり、黒く変色したりしています。
根の状態がかなり悪く、表面に出ていた新根だけを残して、古い根を全て切り落としました。
根を新しい水苔で巻き、水苔とともに鉢に入れ込む
新しい水苔を、根に多めに巻き付けます。
根をしっかり覆うことによって、水苔からたくさんの水分を吸収できるようになります。
水苔でしっかり根を覆うことができたら、水苔とともに鉢に入れ込みます。
押し込むように鉢に入れ、隙間があればさらに水苔を詰め込み、株を安定させます。
植え替え後の水やり・肥料
植え替えで根を切っているので、株も少なからず傷んでしまいます。
新しい環境に慣れさせるためにも、2週間ほど水も肥料も与えません。
株を休ませてあげることで元気を取り戻し、根の成長が促進されます。
まとめ
ミニ胡蝶蘭の、水苔を利用した植え替え方法をご紹介しました。
水苔が蒸れて劣化すると、根腐れの原因にもなります。
1年に1回、花が終わるころに植え替えをして、ミニ胡蝶蘭を健康に育ててあげましょう。
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