一般的なビオラは、暑さに弱く夏に枯れてしまうため一年草とされていますが、宿根ビオラは、夏の暑さと蒸れに注意をすれば夏越しをすることができます。
宿根ビオラは一年草のビオラより開花期が遅く、春から初夏にかけてが花のピークになります。他の宿根草やバラの開花期にそろい、低い位置で咲くので、下草としても楽しむことができます。
宿根ビオラ_コルビネの基本情報
Memo
宿根ビオラと呼ばれる栄養系の品種
一般的なビオラ(種子系)と違い夏越しも可能で変わった花色が特徴
コルビネは白地にブルーのストライプが細かく入る美しい人気種
春から初夏咲きで、秋にも返り咲きするData
- 花期;春~秋
- 園芸種
- 草丈;約 15cm
- 耐寒性;強
- 耐暑性;中
- 日照;日向
引用元:おぎはら植物園
宿根ビオラの栽培環境
日当たり・置き場所
宿根ビオラは、生育期(10月~5月)には、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにします。
宿根ビオラは、耐暑性が高いわけではないので、真夏の暑さと蒸れには注意が必要です。夏は、風通しの良い半日陰になるような場所で育てるようにします。寒冷紗などで日よけを作るなど、直射日光を避けることが大切です。
一方、耐寒性は高いので、特に対策をしなくても戸外で冬越しをすることができます。冬の寒さに当たることで花芽をたくさんあげてくれるようになります。
用土
宿根ビオラは、通気性・排水性がよく、ほどよく保水性のある有機質に富んだ土を好みます。
土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土4の割合で配合し、堆肥や有機石灰を混ぜると良いです。
宿根ビオラは、一般の草花用培養土で問題なく育てることができます。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
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通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
宿根ビオラは、多湿が苦手ですが、強い乾燥も嫌います。
庭植えの場合は、しっかり根づいてからは自然に降る雨だけで大丈夫です。ただし、真夏に晴天が続いて土が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
休眠期(6月~9月)は、株がほとんど生育をしなくなるため、水のやり過ぎには注意が必要です。
休眠期の水のやり過ぎは、根腐れの原因となるので、乾かし気味に管理をするようにします。日中の暑い時間帯を避けて水やりをすることが大切です。
肥料
春と秋に一度緩効性化成肥料を施します。
生育期(10月~5月)には薄めた液体肥料を2週間に一度与えると良いです。
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
休眠期(6月~9月)は、株がほとんど生育をしなくなるため、肥料は与えないようにします。
宿根ビオラの育て方
植えつけ
宿根ビオラの植えつけの適期は10月頃です。しっかり根付かせてから冬を迎えることによって、寒さに負けない元気な株に育つことができます。
根が回っている場合は、少しほぐしてから植えつけます。枯れた下葉がある場合は取り除きます。深植えにも浅植えにもならないように、根鉢の高さと植えつける土が同じ高さになるように植えつけます。
宿根ビオラを夏越しをさせるためには、鉢植えにした方が安心です。鉢の中の気温が上がり過ぎないよう、通気性に優れた素焼き鉢に植えると良いです。
花がら摘み
宿根ビオラの咲き終わった花は、こまめに取り除くようにします。
こまめに花がらを摘み取ることによって、病害虫の予防につながります。
切り戻し
宿根ビオラを夏越しさせるために、花後に切り戻しをし、株をリフレッシュさせることが大切です。
適期は、開花後の5月頃です。草丈が半分ほどになるように切り戻しをします。
切り戻しをすることによって、株が蒸れにくくなり夏越ししやすくなります。
また、枯れた下葉や混みあっている葉を取り除くことによって、病害虫の予防につながります。
ふやし方
宿根ビオラは、挿し木・タネまきで増やすことができます。
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