夏の花の少ない時期に色とりどりの花を咲かせ、彩りを与えてくれるゼフィランサス。
乾燥した時期が続いた後、雨が降って球根が潤うと花を咲かせる性質があることから「レインリリー」とも呼ばれています。
ひとつの花は2~3日しか咲きませんが、次々と新しい花を咲かせてくれます。上を向いて咲く姿はスッキリと爽やかです。
ゼフィランサスの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 球根、草花 形態 多年草 原産地 アメリカ 草丈/樹高 10~30cm 開花期 5月下旬~10月 花色 白、ピンク、黄、オレンジ 栽培難易度(1~5) 1 耐寒性 強い~やや弱い(種類による) 耐暑性 強い
ゼフィランサスの主な種類
タマスダレ(ゼフィランサス・カンディダ)
最もポピュラーな種類で、4~5cmの白い花を咲かせます。
細長い棒状の葉が特徴です。
寒さにとても強く常緑のままで冬を越します。
純白の花を「玉」に、細長い葉が並んで見える様子を「簾」に見立てたことが「玉簾=タマスダレ」の名前の由来となっているそうです。
サフランモドキ(ゼフィランサス・カリナタ)
6~8cmのピンク色の花を咲かせます。
タマスダレに比べて葉は平たい線形です。
半耐寒性で、冬は地上部を枯らせて休眠します。
サフランと誤認されていましたが、誤りであることが知られ、「サフラン擬き=サフランモドキ」と呼ばれるようになったそうです。
キバナサフランモドキ(ゼフィランサス・キトリナ)
3~5cmの黄色い花を咲かせます。
性質はサフランモドキと似ています。
ただしサフランモドキと比べて寒さが苦手なので、冬はマルチングをして霜に備えると良いです。
ゼフィランサスの栽培環境
日当たり・置き場所
真夏は強い西日がそそぐ場所ですが、風通しは良い場所に置いています。
ゼフィランサスは日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも問題なく育ちます。ただし、日陰ではやや花付きが悪くなるようです。
タマスダレは耐寒性が強いので、特に防寒をする必要はありません。その他は半耐寒性なので、霜や凍結に注意が必要です。屋外で管理する場合は、株元をマルチングしてあげると良いです。鉢植えにして室内で管理すれば安心です。
用土
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
ゼフィランサスは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
「レインリリー」と呼ばれるように、乾燥したが続いた後雨が降って球根が潤うと花を咲かせる性質があります。乾湿のメリハリをつけてあげると花付きがよくなります。
肥料
元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ、10月ごろにカリ分の多い化成肥料を株の周囲に施します。
引用元:みんなの趣味の園芸
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
生育期は週に一回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを一緒に与えています。
ゼフィランサスの育て方
植え替え
ゼフィランサスは、数年は植えっぱなしにして大丈夫です。むしろ、植えっぱなしの方が良く育つようです。
ただし、株が込み合い過ぎると花付きが悪くなるので、花付きが悪くなったら植え替えをしてあげると良いです。適期は新芽が出る前の3月~4月です。
植え替えの時に分球していたら、株分けをしてそれぞれ植え直してあげます。
剪定
ゼフィランサスは草丈が20cmほどまでしか成長しないので、剪定の必要はほとんどありません。
ただし、球根に栄養を蓄えるために、花が終わったら早めに摘み取ってあげます。花茎を下から切り取ると良いです。
タマスダレは常緑なので葉が茂りやすくなります。新芽が生える頃に古葉を摘み、葉が混み合わないようにしてあげます。
ふやし方
ゼフィランサスは分球とタネまきで増やすことができます。
分球で増やす場合は、植え替えの時に行います。ゼフィランサスは分球で増やす方が簡単です。
タネまきで増やす場合は、トリマキ(採り播き)します。タネが隠れる程度に土をかぶせ、日が当たる場所で水切れに注意をして管理します。
採り播き=採取したタネを保存せずにそのまますぐに種まきすること。
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