三大香木のひとつである、甘く爽やかな香りが魅力のキンモクセイ。
キンモクセイの香りが漂うと、秋の訪れを感じます。
三大香木とは、香りの強い花をつける3つの樹木のことで、春は「沈丁花(ジンチョウゲ)」、夏は「梔子(クチナシ)」、秋は「金木犀(キンモクセイ)」です。冬の「蝋梅(ロウバイ)」を加えて、四大香木とも呼ばれています。
四季咲きキンモクセイは、キンモクセイの園芸品種です。
キンモクセイは5~6mに育つ高木ですが、四季咲きキンモクセイは2mほどとコンパクトに育ちます。
四季咲きキンモクセイは、キンモクセイと比べると香りが弱いですが、春と秋に花を咲かせてくれます。
四季咲きキンモクセイの基本情報
園芸分類 | 庭木・花木 | ||
形態 | 常緑小高木 | 原産地 | 中国 |
草丈/樹高 | 2~3m | 開花期 | 春、9月~10月 |
花色 | オレンジ | 栽培難易度(1~5) | 2 |
耐寒性 | 普通 | 耐暑性 | 強い |
四季咲きキンモクセイの栽培環境
日当たり・置き場所
四季咲きキンモクセイは温暖な気候を好むので、日当たりの良い場所で育てます。
あまり日の当たらないところで育てると、花付きが悪くなってしまします。
真夏の直射日光が強すぎると、葉焼けを起こしてしまうので、注意が必要です。
用土
鉢植え
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効期間の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
庭植え
四季咲きキンモクセイは、水はけが良く肥沃な土を好みます。
土を耕し、牛ふん堆肥とパーライトを混ぜ込んでおきます。
肥沃な土というのは、「無数の微生物(カビとか細菌とか)が生育していて養分のバランスが整っている土」のことです。
引用元:一般社団法人食品経営支援協議会
水やり
四季咲きキンモクセイを鉢植えで育てる場合は、土の乾燥が早いので、定期的な水やりが必要です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします
庭植えの場合は、根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏に乾燥が続いた時にはたっぷりと水やりをします。
肥料
2月~3月に、寒肥として肥料を施します。四季咲きキンモクセイは肥沃な用土を好むので、有機肥料を与えるようにします。
鉢植えの場合は、新芽が出る4月~5月と、開花前の8月~9月にも肥料を与えると、花付きがよくなります。
寒肥とは?
かんごえ、かんぴと読みます。冬の間、主に休眠している庭木や果樹に与える肥料です。春に元気な新芽を出させるための栄養補給のような役割をします。根を傷めないように冬の間に肥料を熟成させて、成長が始まる春に根に吸収させたいので、ゆっくりと効いて植え替えをしない樹木の土壌改良にもなる有機質肥料がおすすめです。
引用元:サカタのタネ
四季咲きキンモクセイの育て方
植え付け・植え替え
植え付けは新芽が出る4月~5月が適期です。
庭植えの場合は、植え替える必要はありません。
鉢植えの場合は、根詰まりをしてしまうので、2年~3年に一度、植え替えが必要になります。適期は、植え付けと同じ4月~5月です。
剪定
四季咲きキンモクセイは自然に樹形が整いますが、剪定をすることによって、より元気に育ててあげることができます。
剪定の適期は、新芽が出る前の2月~3月か、開花後の10月頃です。
花芽は、4月頃から伸び始めた新芽につきます。新芽が出る前の2月~3月に剪定を行うことで、花芽を落とすことなく剪定をすることができます。
開花後の剪定は、軽めの剪定にしておきます。強めに剪定をすると冬越しができなくなる可能性があるので、注意が必要です。
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