まるでシルクのような、キラキラとした花弁の輝きが美しいラナンキュラス ラックス。
ラナンキュラス ラックスは、宮崎県の綾園芸さんが異種間交配で作出した新しいラナンキュラスです。
ラックスというシリーズ名は、花弁が光ることから(ラナンキュラス+ワックス)という由来で名づけられ、また品種名はギリシャ神話に登場する名称から取っているそうです。
ラナンキュラス ラックスの魅力は、何といっても、光沢のある花弁から放たれる上品な輝きです。花の咲いている期間が長く、咲き進むにつれて変化する花色を楽しむこともできます。
一般的なラナンキュラスは、日本の夏の高温多湿や冬の寒風が苦手で、植えっぱなしにしておくと夏に土の中で球根が腐ってしまいます。一方のラナンキュラス ラックスは、暑さに強く、植えっぱなしでも夏越ししてくれます。また耐寒性もあり、葉が凍っても花を咲かせてくれる強さも持っています。
ラナンキュラス ラックスは、背が高くなりますが株元がしっかりしているので倒れにくく、風に揺れる光沢のある花姿が、春の景色に彩を与えてくれます。上品な輝きと育てやすさをあわせ持つ、とても人気のあるラナンキュラスです。
ラナンキュラス ラックスの基本情報
園芸分類 | 草花、球根 |
形態 | 多年草 |
草丈/樹高 | 50~80cm |
開花期 | 3月~5月 |
花色 | ピンク、紫、白、黄、オレンジ、赤、複色 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | やや強い |
ラナンキュラス ラックスの栽培環境
日当たり・置き場所
ラナンキュラス ラックスは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
半日以上、日が当たるところに置きます。日の光が当たると、花弁がキラキラと輝きを増します。
背が高くなる分、葉が茂って株元が蒸れやすくなります。蒸れを防ぐために風通しの良い場所に置きますが、冬の寒風には当てない方が良いです。
用土
ラナンキュラス ラックスは水はけの良い土に植えます。
水はけの悪い土に植えると、夏に球根が腐ってしまうことがあるので、注意が必要です。
土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合で配合します。
市販の一般的な草花用培養土でも十分に育てることができます。
水はけを良くするために、パーライトや軽石小粒や川砂を土に対して1~2割ほど混ぜ込むと良いです。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
ラナンキュラス ラックスは過湿を嫌うので、庭植えの場合は、自然に降る雨だけで大丈夫です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
過湿を嫌う一方、水切れに弱いため、乾かし過ぎないように注意が必要です。
ラナンキュラス ラックスの花びらはとても薄いので、水がかかると傷んでしまうことがあります。花びらに水がかからないよう、株元に水やりをすると良いです。
花が終わったあとも球根の成長が続くので、葉が自然に枯れるまで水やりを続けます。6月頃、葉が自然に枯れたら、水やりをやめます。10月~11月頃に芽が出てきたら、通常の水やりに戻します。
肥料
元肥として、緩効性化成肥料を施します。
追肥は、芽が出る10月~11月頃に緩効性化成肥料を施します。
生育期は、月に2回ほど液体肥料を与えると良いです。
肥料を与えることによって、花つきをよくしたり、球根の成長を促すことができます。
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
ラナンキュラス ラックスの育て方
植え付け
ラナンキュラス ラックスの植え付けの適期は10月~11月頃です。
苗を購入したら、購入した鉢より2号大きな鉢へ、すぐに植え付けをします。庭植えや大きめの鉢(8号~10号)に植え付けをすると、より大きく見応えのある株に育ってくれます。
真冬に購入した苗を庭植えにする場合は、花が終わるまで鉢植えで管理をし、秋に芽が出てきてから植え付けた方が良いです。
花がら摘み
花が終わったら、花茎の途中にある葉を残すように切り取ります。切り取ることによって、そこから次の花が上がってきます。
葉は自然に枯れるまで切り取るのはNGです!
花が終わったあとも、葉を茂らせることによって光合成をし、球根の成長を促します。
葉を切り取ってしまうと、球根に栄養を蓄えることができなくなるので、葉が自然に枯れるまでは、切り取らないようにします。
植え替え・掘りあげ
ラナンキュラス ラックスの植え替えの適期は、植え付けと同じ10月~11月頃です。
ラナンキュラス ラックスは掘りあげずに植えっぱなしで夏越しできます。
ただし、キンポウゲ科であるラナンキュラスは、連作障害をおこすので、庭植えの場合は5年に一度、鉢植えの場合は2~3年に一度、植え替えをします。
ふやし方
ラナンキュラス ラックスは分球で増やすことができます。
環境があえば、1年で球根の数が3~5倍に増えることもあります。
ラナンキュラス ラックスの分球の適期は、植え替えと同じ10月~11月頃です。
花後に掘りあげて分球するよりも、秋に芽が出た頃、植え替えと同時に分球をしたほうが良いです。
コメント