四季咲き木立性のバラ、メルヘンツァウバー。
木立性のバラは、株の高さを変えず枝数を増やすためにシュートを切ると良いです。枝数が増えると花数が増えるようになります。
ですが、せっかく伸びてきた元気な新芽を切ってしまうこと、そして処分することは、もったいないと感じます。ならばダメで元々、切り戻したシュートを利用して挿し木にチャレンジです。
バラの挿し木の適期は、湿度が高い梅雨時期(緑枝挿し)と休眠期の冬(休眠挿し)です。挿し木の管理は、土が乾かない状態を保つ必要があります。ですので、休眠期に挿し木をするよりも、湿度が高くバラの成長期である梅雨時期に挿し木をした方が、発根しやすいように思います。
2024年6月15日
梅雨入り間近、シュートを2本切り取りました。
切ったシュートを1時間ほど水につけて水揚げをします。
水だけでも大丈夫だと思いますが、リキダスなどの活力液を混ぜると良いと思います。
今回は、花ごころさんの高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1を使用します。
シュートの先にツボミがついていたので、先端は切り落とします。5枚葉がひとつつくように1本のシュートを6つに切り分けます。
切り口を斜めにカットすることによって、吸水面を広くすることができます。また大きい葉は、半分から1/3位になるようにカットすると、葉から蒸発する水分を少なくすることができます。
用意した挿し穂は、シュートを水揚げした活力液に、再び30分から1時間ほどつけておきます。
育苗ポットは、角10.5cmのスリット鉢を使用します。(2つ足りなかったので、6cmと7.5cmのスリット鉢で代用しました。)
スリット構造の鉢は、根が鉢中に広がるため、サークリング状態になりにくく、根張りをよくする効果が期待できます。
育苗ポットに挿し芽種まき用の土を入れます。
水をたっぷりかけて土を湿らせておきます。
湿らせた土に、割りばしなどで穴を開け、挿し穴を作ります。
ルートンなどの発根促進剤がある場合は、用土に挿す前に、切り口に薬剤をつけます。
挿し穴に挿し木を挿し、そっと土を寄せて、倒れないように安定をさせます。
風通しの良い半日陰の場所で管理をします。
発根するまでは土が乾かないように水やりをすることが大切です。
2024年8月3日 挿し木から49日後
挿し木12本のうち、半分の6本は枯れてしまいましたが、半分の6本は緑の葉が残っています。
緑の葉が残っている6本のうち4本、葉の株元から新芽が展開しています。
2024年8月15日 挿し木から2ヶ月
新芽が育ってきたので、猛暑の中ですが鉢上げをします。
住友化学園芸㈱さんのマイローズ ばらの培養土を使用します。
保水性と保肥力に優れながら、適度に排水性と通気性があり、バラの根張りを良くしてくれるバラ専用の培養土です。
鉢は12cmロングスリット鉢を使用します。
根は柔らかく傷つきやすいので、根を触らないように注意して植え替えをします。
植え替え後は、強い日差しが当たらない風通しの良い明るい半日陰で管理をします。
植え替えたばかりの根はデリケートなので、肥料は2~3週間後から与えるようにします。
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