四季咲き木立性のバラ、メルヘンツァウバー。
一番花が終わり、株元から元気の良い新芽が伸びてきました。この元気な新芽がシュートです。
あっという間に他の枝より高く伸びています。
せっかく伸びてきた元気な新芽を切ることはもったいないと感じますね。
シュートとは?
ほかの枝に比べて勢いよく伸びる枝はシュートと呼ばれています。
シュートは、翌年以降に良い花を咲かせてくれる、将来が有望な大切な枝です。
シュートが出るのは、根がしっかり張り、株が元気である証拠なので、とても嬉しいことです。
バラの株元から出る新芽はベーサルシュート、枝の途中から出る新芽はサイドシュートと呼ばれています。
シュートは切る?切らない?
シュートは、瑞々しくて水分量が多く、太く重く柔らかいという特徴があるため、どんどん伸びると根元から折れてしまうことがあります。
木立性のバラの場合は、せっかく伸びてきた元気な枝が根元から折れないようにするために、切り戻しをする必要があります。
また、元気なシュートをそのままにしておくと、シュートにばかり栄養が行き、元々ある枝が弱ってしまいます。株全体に栄養が行き渡るようにするためにも、シュートを切って、シュートの成長を止める必要があります。
切り戻されたシュートは、固く締まった強い枝になり、そこから新たなシュートを出してくれるようになります。
つる性のバラの場合は、シュートが折れないように支柱などで固定をし、まっすぐ大きく伸ばしてあげます。
シュートの切り方
木立性のバラは、株の高さを変えず枝数を増やすためにシュートを切ります。枝数が増えると花数が増えるようになります。
またシュートを切ることによって、シュートが重みで折れてしまうのを防ぐことができます。
シュートはあまり高い位置で切らないようにすることが大切です。高い位置で切ると、ほかの枝より高く伸びてしまうので、ほかの枝と同じくらいか、ほかの枝よりちょっと低い位置まで切るようにします。
シュートにツボミがついていたら、花を咲かせずに、早めに切り戻しをした方が良いです。花を咲かせるエネルギーを、新しい芽を出すエネルギーに使うことできます。
切り口にはトップジンMペーストを塗って保護してあげると良いです。
トップジンMペーストは植物の癒合剤で、人間でいえば傷薬、オロナインのようなものです。病原菌の侵入を防ぎ、枯れ込みを防止し、切り口の回復を早めてくれるペースト状の殺菌剤です。
まとめ
せっかく伸びてきた元気な新芽を切ることはもったいないと感じますが、元気の良い芽を切り戻しすることによって、その枝からまた元気の良い芽が出てくるようになります。
枝数を増やすことは、翌年の花数を増やすことにもつながるので、勇気を出してシュートの切り戻しをしましょう!
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