小さくてかわいいピンクの花をたくさん咲かせ、葉から漂う爽やかな香りが魅力のタイム ロンギカウリス。
乾燥・寒さ・病害虫に強く、生育旺盛でカーペット状にきれいに広がるので、グランドカバーとして雑草防止に役立ちます。
ピンクの可愛い小花は、グランドカバーとしてだけではなく、寄せ植えや花壇の縁取りとして楽しむこともできます。
タイムの種類
タイムには、立ち性と匍匐性の品種があります。
基本的にハーブとして用いられるのは立ち性のタイムで、代表的なものにコモンタイムがあります。一方、匍匐性のタイムは観賞用に用いられることが多く、ロンギカウリスは、匍匐性のタイムの中でもグランドカバーとして人気のある品種です。
ロンギカウリスは、クリーピングタイムの名前で販売されているのを見かけますが、調べたところ、クリーピングタイムは別名「ヨウシュイブキジャコウソウ」「ワイルドタイム」とも呼ばれている、ロンギカウリスとは別の匍匐性タイムのようです。
ロンギカウリスの基本情報
MEMO
タイムの中でも生育が抜群に早く、カーペット状に広がるので、グランドカバーに最適
とても丈夫で、暑さに強く夏も青々とよく茂り、冬も葉が残る常緑性
初夏にはピンクのポンポン咲きの花を一面に咲かせて見事DATA
引用元:おぎはら植物園
- 花期;春
- 草丈;約 10cm
- 耐寒性;約 -15℃
- 耐暑性;強
- 日照;日向~やや半日陰
- 原産地;地中海沿岸
ロンギカウリスの栽培環境
日当たり・置き場所
ロンギカウリスは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
蒸れを嫌うので、梅雨時は長雨に当てないよう、軒下で管理をすると良いです。真夏の高温多湿が苦手なので、真夏は半日陰になる涼しい場所で育てるようにします。
寒さに強い常緑多年草なので、屋外でも問題なく冬越しをすることができます。寒さに当たると、葉が黄色っぽくなることがありますが、根が生きていれば春にまた芽吹いてくれます。
用土
ロンギカウリスは、多湿を嫌うので、水はけの良い環境で育てるようにします。
庭植えの場合は、植えつける1~2週間前に、腐葉土や堆肥などを混ぜ、よく耕して水はけの良い環境を作っておきます。
土を配合する場合は、一般的な赤玉土7:腐葉土3の割合で配合をします。水はけを良くするために、少量の軽石や鹿沼土を混ぜても良いです。
市販の一般的な草花用培養土でも十分に育てることができます。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
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通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
庭植えの場合、しっかり根づいたあとは、自然に降る雨だけで大丈夫です。真夏に晴天が続いて土が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。過湿に弱いので、水をやり過ぎると根腐れの原因になるため注意が必要です。
庭植えも鉢植えも、真夏に水やりをする場合、昼間に水やりをするとすぐにゆるま湯になってしまいます。株が弱ってしまう原因になるので、日中の暑い時間帯を避けて水やりをすることが大切です。
肥料
庭植えの場合は、植えつけの時に腐葉土や堆肥などをよく混ぜ込んでおけば、追肥を与えなくても育つことができます。
鉢植えの場合は、秋から春にかけて緩効性化成肥料を施します。薄めた液肥を与えても良いです。
水やり代わりに、ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
ロンギカウリスの育て方
植えつけ
ロンギカウリスの植えつけの適期は春と秋です。
水はけの良い土を使用し、日当たりと風通しが良く、真夏は半日陰になるような涼しい場所に植えつけると良いです。
切り戻し
花がひととおり終わったら切り戻しをします。
ロンギカウリスは、多湿が苦手なので、梅雨は特に株の風通しを良くすることが大切です。
植え替え
ロンギカウリスの植え替えの適期は、植えつけと同じ、春と秋です。
庭植えの場合は、数年経って株が弱ってきたら、株分けをして植え替えてあげると良いです。
鉢植えの場合は、根鉢が回っているようなら、株分けを兼ねて植え替えをします。成長が早いので、1~2年に一度は植え替えをすると良いです。
ふやし方
ロンギカウリスは、株分けと挿し芽で増やすことができます。
根が出ている匍匐茎を切り取って植えつけると、簡単にふやすことができます。
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