剣状の葉の間から花茎がのびて、穂状の色鮮やかな花を咲かせるバビアナ。
日本では「ホザキアヤメ(穂咲菖蒲)」とも呼ばれています。
「babiana(バビアナ)」は、オランダ語の「babianer(ヒヒ)」が語源で、ヒヒがバビアナの球根を掘りだし、好んで食べていたことが由来しているそうです。球根は、ヒヒから身を守るために、年々深く潜っていく性質があるようです。
バビアナは植えっぱなしでも大丈夫、育てやすく、増やしやすい植物です。
バビアナの基本情報
園芸分類 | 球根、草花 | ||
形態 | 多年草 | 原産地 | 南アフリカ |
草丈/樹高 | 20~40cm程度 | 開花期 | 4月~5月 |
耐寒性 | やや弱い | 耐暑性 | 普通 |
バビアナの栽培環境
日当たり・置き場所
バビアナは、日当たりの良い場所で育てます。
耐寒温度は-5℃ほどで、耐寒性はやや弱いとされていますが、関東以南の平野部であれば、戸外で冬越しできます。霜よけをすると安心です。
バビアナは日当たりを好みますが、休眠期の夏は、日陰に置いても大丈夫です。
用土
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
休眠期の夏は、水やりの必要はありません。
庭植えの場合は、自然の雨任せで大丈夫です。
肥料
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
新芽が出て蕾ができるまでの生育期に、2週間に1回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを一緒に与えています。
花が終わった後も、2週間に1回を目安に液体肥料を与えると、球根の成長を促すことができます。
バビアナの育て方
植えつけ・植え替え
球根の植えつけは、最高気温が20℃以下になる10月~11月が適期です。
毎年掘り上げなくても大丈夫ですが、自然に分球するので成長と共に株が混みあい、根腐れの原因になります。球根を掘り上げ、分球をして植え直してあげると良いです。10月頃が適期です。
花がら摘み
咲き終わった花は、こまめに取り除いてあげると、花姿を綺麗に保つことができます。
休眠期の管理方法
植えっぱなし
バビアナは、植えっぱなしでも、休眠期の夏を越すことができます。
堀り上げ
球根を掘り上げる場合は、花が終わって、葉が黄色くなってから掘り上げるようにします。
花が終わっても、葉が黄色くなるまではそのままにしておき、球根を太らせるために、水と肥料をしっかりと与えます。
掘り上げた球根は、土を落としてネットに入れ、風通しの良い日陰でよく乾かして、涼しい場所で保管をします。
ふやし方
バビアナは、球根が自然に分かれるので、掘り上げて球根を分けて増やすことができます。
木子(小さな球根)も植えることができます。
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