真っ赤な可愛らしい実で冬を彩るチェッカーベリー。
チェッカベリーは北欧において冬でも葉が緑色であることから「ウィンターグリーン」とも呼ばれています。和名では「ヒメコウジ(姫柑子)」と呼ぶそうです。
チェッカベリーの魅力は、なんと言っても1~1.5cmの可愛らしい実ですが、光沢のある葉も美しく、寒さに当たると葉も赤く色づきます。冬の長い期間、可愛らしい実と美しい葉色の変化を楽しむことができます。
チェッカベリーは、6月~7月に釣鐘形の白い花を咲かせます。ブルーベリーの花に似た小花もまた、とても可愛らしいです。
和風にも洋風にも合うので、お正月やクリスマスの彩りとして、寄せ植えで楽しむことができます。また樹高が10~20cmとコンパクトにまとまるので、グランドカバーとして育てることもできます。
チェッカーベリーの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 庭木・花木 形態 低木 原産地 北アメリカ東北部 草丈/樹高 10~20cm 開花期 6月~7月 鑑賞期 11月~3月(実) 栽培難易度(1~5) 2 耐寒性 強い 耐暑性 普通(夏の直射日光には弱い)
チェッカーベリーの栽培環境
日当たり・置き場所
チェッカベリーは、風通しが良く強い日差しの当たらない場所を好みます。
耐寒性が強く、耐陰性もあるので、日陰でも育てることができます。ただし、まったく日が当たらない場所だと、花つきや実のつきが悪くなってしまうことがあります。
乾燥に弱いため、夏の強い日差しや冬の冷たい風にあたらない、半日陰で育てると良いです。
用土
土を作る場合は、赤玉土(小粒)4:鹿沼土4:ピートモス2の割合で配合します。
水はけの良い土を好むので、バーミキュライトや川砂を混ぜると良いです。
チェッカベリーは、市販の一般的な草花用培養土でも育てることができます。酸性に調整された「ブルーベリー用」や「ツツジ・サツキ用」の培養土を使うとなお良いです。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
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通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
チェッカベリーは、乾燥に弱いため、一年を通じて土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりをします。ただし、過湿が続くと根腐れの原因になるので注意が必要です。
庭植えの場合は、自然に降る雨だけで大丈夫です。ただし、晴天が続いて土が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合は、土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。暑い時期は、涼しい時間帯の朝夕に与えるようにします。寒い時期は、気温が上がった昼間に与えるようにします。
肥料
チェッカベリーの肥料は、花つきを良くするために、生育期の4月~5月に施します。緩効性化成肥料の場合は月に1回・液体肥料の場合は1週間から10日に1回与えるようにします。
また実がなり始めた10月~11月にも、春と同様の肥料を施します。
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ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
チェッカーベリーの育て方
植えつけ・植え替え
チェッカベリーの植えつけの適期は、3月~5月と10月~11月です。
チェッカベリーは根をよく伸ばします。
鉢植えの場合は、根詰まりを起こして生育が悪くなってしまうので、1~2年に一度、植え替えをしてあげます。
植え替えの適期は、新芽が出る3月~5月ごろです。実が残っていたら取り除きます。根鉢をくずし、古い土を落としてから植え替えをします。
庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。
剪定
チェッカベリーは、樹高が低く、生育もゆっくりなので、こまめな剪定は必要ありません。
枝が混み合うようなら、風通しをよくするために、古い枝や内側に向かって伸びている枝を切り取るようにします。
また見頃を過ぎて、しおれたり傷んだ実は、こまめに摘み取るようにします。
ふやし方
チェッカベリーは株分けと挿し木で増やすことができます。
株分け
株分けの適期は、植え替えと同じ3月~5月です。
鉢植えの場合は、植え替えの時に株が大きく育っていたら、切り分けて植え直します。
庭植えの場合は、大きく育った株を掘りあげ、切り分けて植え直します。
あまり小さく分けるとうまく育たないので、それぞれの株に4~5本枝がつくように切り分けます。ひとつの株を半分に分けるぐらいが良いです。
株分けをすることによって、大きく育った株をリフレッシュすることができます。
挿し木
チェッカベリーの挿し木の適期は、生育が旺盛になる6月頃です。
その年に伸びた枝を2節以上つけて、10~15cm位になるように切り分け、切り口を斜めにカットします。切り口を斜めにカットすることによって、吸水面を広くすることができます。
挿し木の下にある葉を2~3枚取り除きます。葉からの水分の蒸発をおさえるために、残した葉を半分ほどの大きさに切ると良いです。
数時間水揚げをしてから、挿し木用土に挿します。
発根するまで、土を乾燥させないように注意をしながら、明るい日陰で管理をします。
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