茎や葉から強いカレーの香りが漂うカレープラント。
カレープラントは、夏なると黄色い小花を咲かせます。ドライフラワーにしても長い間色を保ち、形も崩れないことから、「エバーラスティング」(永遠)や「イモーテル」(不滅)と呼ばれることもあるそうです。
綿毛の生えた白から緑の茎や葉は、カラーリーフとして、花壇の縁取りや寄せ植えにして楽しむこともできます。
カレープラントは、花を収穫してドライフラワーやポプリにしたり、葉を収穫して料理の香りづけにしたりと、様々に楽しむことができるハーブです。
カレープラントの基本情報
園芸分類 | 草花、ハーブ | 原産地 | 地中海沿岸 |
形態 | 低木 | 草丈/樹高 | 30~60cm |
花色 | 黄 | 開花期 | 7~8月 |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | 普通 |
カレープラントの栽培環境
日当たり・置き場所
カレープラントは、日当たりの良い場所と乾燥した環境を好みます。
日当たりが足りないと、葉が黄色くなって散ってしまうことがあります。1日6時間以上、日が当たる場所で育てるようにすると良いです。
日当たりを好みますが、真夏の強い日差しによって葉焼けを起こすことがあります。鉢植えの場合は半日陰になる場所に置くと良いです。
カレープラントは寒さに強いので、屋外でも冬越しをすることができます。ただし、強い霜に当たると葉が傷んでしまうことがあるため、寒冷紗などで霜よけをしてあげると安心です。
用土
カレープラントは、水はけの良い土を好みます。
庭植えの場合は、植えつける1~2週間前に、腐葉土や堆肥などを混ぜ、よく耕しておきます。土を配合する場合は、赤玉土6:腐葉土4の割合で配合をします。酸性の土を嫌うので、苦土石灰も混ぜ込んでおきます。パーライトや軽石を混ぜておくと水はけを良くすることができます。
市販の草花用培養土やハーブ用培養土でも十分に育てることができます。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆有機たいひで育てる「ハーブ香草の土」
カルシウムやマグネシウム、海藻成分といったハーブの生育に必要な成分がバランスよく含まれています。ふかふかしていながらサラっとしていて、とても気持ちの良い土です。有機堆肥入りなので、手間なくすぐに使用することができます。
水やり
カレープラントは、過湿を嫌うので、一年を通じて乾燥気味に育てるようにします。
庭植えの場合、しっかり根づいたあとは、自然に降る雨だけで大丈夫です。カレープラントは乾燥に強いとはいえ、真夏に晴天が続いて土がカラカラに乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをします。水をやり過ぎると根腐れの原因になるので注意が必要です。
庭植えの場合も鉢植えの場合も、土が乾いてからたっぷりと水やりをするようにし、乾湿のメリハリをつけることが大切です。
肥料
カレープラントは、乾燥した岩場や砂地など、もともと栄養のない土壌で育つ植物なので、多くの肥料を必要としません。
春と秋に1回化成肥料を与えるか、水やり代わりに薄めた液肥を与える程度で充分です。
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
2週間に1回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを一緒に与えています。
カレープラントの育て方
切り戻し
カレープラントは、過湿が苦手で蒸れに弱いため、こまめに切り戻しをするようにします。また、混みあった茎を間引いたりすることによって、風通しが良くなり、蒸れを防ぐことができます。
梅雨は特に株の風通しを良くすることが大切です。梅雨入り前に、草丈の半分くらいまで株全体を切り戻します。
植え替え
庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。
鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために、根鉢が回っていたら植え替えをしてあげます。
植え替えの適期は春と秋です。
ふやし方
カレープラントは、挿し木で増やすことができます。
木質化した茎はなかなか発根しないので、新芽の先を10cmほど切り取って挿し木にします。
挿し木の適期は春と秋です。
カレープラントの収穫
花
カレープラントは、7~8月頃に、黄色く小さな花を咲かせます。
花を収穫して楽しむ場合は、花が完全に開き切る前に、花茎ごと切り取るようにします。
カレープラントの花は、長い間色を保ち、形も崩れないため、ドライフラワーとして楽しむことができます。また、香りが長く続くので、ポプリなどにして香りを長く楽しむこともできます。
葉
カレープラントの葉は、春から秋までの生育期間、いつでも収穫することができます。
花が咲くと、株が弱りやすくなるため、葉の収穫を目的とする場合は、花が開く前に切り取るようにします。
収穫した葉は、スープや煮込み料理の香りづけに利用することができます。少量で充分に香りがつくため、入れ過ぎには注意が必要です。
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