カラフルな花と、優しく爽やかな香りが魅力のオシロイバナ(白粉花)。
タネの中にある白い粉が「おしろい」に似ていることが名前の由来といわれています。
オシロイバナは、夕方4時ごろから花が開くので、和名では「夕化粧」・英名では「Four oclock flower」と呼ばれているそうです。
翌日の午前中にはしぼんでしまう一日花ですが、初夏から秋にかけて次々花を咲かせるので、長い期間花を楽しむことができます。
オシロイバナの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 草花 形態 多年草(一年草扱い) 原産地 ペルーなど熱帯アメリカ 草丈/樹高 30~100cm 開花期 6月~10月 花色 赤、オレンジ、黄、ピンク、白、複色、咲き分け 栽培難易度(1~5) 2 耐寒性 普通 耐暑性 強い
オシロイバナの栽培環境
日当たり・置き場所
オシロイバナは、こぼれ種でよく増えるため、野生化している姿をあちらこちらで見かけます。
コンクリートの隙間からでも大きく育つほど、場所を選ばない植物なので、とても丈夫で育てやすです。
日当たりと風通しの良い場所を好みますが、半日陰でも育てることができます。日当たりの良い場所で育てた方が、花つきが良く、花色が鮮やかになります。
用土
オシロイバナは丈夫な植物なので、土質はほとんど選びません。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
オシロイバナは乾燥に強い植物です。
庭植えの場合は、自然に降る雨に任せて大丈夫、水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
花の咲く時期は株も大きくなり、たくさんの水を必要とするので、夏は1日1回朝、気温が上がる前に水を与えると良いです。
ただし、水を与える過ぎると、花の色が悪くなったり、生育が止まったりしてしまうことがあるので、注意が必要です。
肥料
オシロイバナは、やせた土地でも育つため、肥料をほとんど必要としません。
生育期や、花つきを良くさせたいときに、肥料を与えるようにします。
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
生育期には、2週間に1回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを一緒に与えています。
オシロイバナの育て方
タネまき
オシロイバナのタネまきは、4月~6月が適期です。
オシロイバナのタネは、植えたい場所に直接タネをまいて育てることができます。
また、育苗ポットにタネをまいて、育ててから植えつけることもできます。
いずれの場合も、発芽するまでは、土が乾燥しないように管理をします。
植えつけ
タネから育てた苗や、購入した苗の植えつけの適期は5月~6月です。
オシロイバナは、太い根が一本伸びる直根性の植物です。根を傷つけてしまうと、生育不良を起こしてしまいます。植えつけるときは、根を傷つけないように土を崩さず、丁寧に植えるようにします。
1mほどまで大きく育つので、30~45cmくらいの間隔で植えつけると良いです。
花がら摘み
オシロイバナは1日で花がしぼみ、咲き終わった花が次々と地面に落ちていきます。
葉に落ちた花がらをそのままにしておくと、病気の原因になるので、花がらは都度、取り除くようにします。
剪定
オシロイバナは、よく枝分かれをするので、伸びすぎた枝や不要な枝を剪定します。適期は8月~9月です。
節の上で切り取ると、節から新しい枝が伸びてきます。
植え替え
オシロイバナは、植え替えをしなくても丈夫に育つので、植え替えをする必要がありません。
また、オシロイバナは直根性なので、植え替えを嫌います。植え付けている場所を移動させたい場合は、タネをまいて新しく育てた方が良いです。
鉢植えの土を入れ替える場合には、根を傷つけないように注意します。適期は4月~6月です。
冬越し
オシロイバナは一年草扱いですが、本来は多年草なので、暖かい地域では、植えたままで冬越しが出来ます。
根が肥大して球根になります。冬になったら、枯れた地上部を刈り取ります。地際から刈り取ることによって、球根が休眠をします。
ふやし方
オシロイバナは、タネまきで増やすことができます。
1つの花に1つのタネができます。タネは、6~7mmくらいの大きさがあります。
採ったタネは、日の当たらない風通しの良い場所で乾燥させ、密閉容器に入れて保管をしておきます。
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