春のおだやかな風が吹き始めるころに花を咲かせ、春の訪れを知らせてくれるアネモネ。
アネモネは、ギリシャ語で「風」という意味をもち、別名「ウィンドフラワー(風の花)」とも呼ばれています。
開花期が2月~5月と長く、春の花壇を華やかに彩ってくれます。
環境が合えば植えっぱなしでも夏越しし、とても育てやすく丈夫な植物です。
アネモネの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 球根、草花 形態 多年草 原産地 ヨーロッパ南部~地中海東部沿岸地域 草丈/樹高 15~50cm程度 開花期 2月~5月 花色 白、赤、ピンク、青、紫、複色 栽培難易度(1~5) 1 耐寒性 強い 耐暑性 弱い
アネモネの栽培環境
日当たり・置き場所
アネモネは、日当たり・風通し・水はけの良い場所を好みます。
植えつけ後から生育期は、日当たりと風通しの良い戸外に置きます。
アネモネは、5℃以下の寒さに1ヶ月ほど当てないと花が咲かないので、寒い時期も戸外に置くようにします。ただし、寒さには強いですが霜には弱いので、霜よけをしてあげると良いです。
花が咲き終わり地上部が枯れ、休眠期に入る夏は、雨のあたらない半日陰に置いてあげると良いです。10月になったら再び日なたへ移してあげます。
用土
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
アネモネは過湿を嫌うので、水のやり過ぎに注意が必要です。
植えつけから生育期は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合、休眠期は一切水を与えないようにし、土を乾かして夏越しをさせます。
10月になったら、再び水やりを開始します。
肥料
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
植えつけから生育期は、2週間に1回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを一緒に与えています。
アネモネの育て方
植えつけ・植え替え
球根の植えつけは10月以降が適期です。
10~15cmほどの間隔で、深さ3~5cm程度に植えつけます。
乾燥した球根をそのまま植えつけて、たっぷり水を与えると、急激に水を吸って、球根が腐ってしまうことがあります。軽く湿らせた土に球根を植えつけて、植えつけ直後は水やりを控えると良いです。「ゆっくり吸水させる」というのがポイントです。
植えっぱなしの球根を植え替える場合は、10月頃が適期です。
掘り上げたら、乾燥しないようすぐに植えつけをします。
花がら摘み
花が終わったら、茎の根元からハサミで切り取ります。
タネができる前に花がらを摘み取ることで、新しい花芽が上がりやすくなります。
休眠期の管理方法
植えっぱなし
アネモネは、環境が合えば植えっぱなしでも夏越しできます。
休眠期に、湿った土の中に球根を入れたままにしておくと、球根が腐ってしまうことがあります。
鉢植えの場合は、休眠期に入ったら、鉢土ごと乾燥させるために、雨の当たらない半日陰に置いてあげると良いです。
庭植えの場合は、夏の高温多湿によって球根が腐ってしまう場合があるので、注意が必要です。
プランターに植えていたアネモネを、掘り上げずに、そのまま夏越しさせました。
一緒に植えてある植物に水やりをする必要があったので、鉢土ごと乾燥させられませんでしたが、新芽を出してくれました。
植えっぱなしでも大丈夫です!
花壇に植えていたアネモネを、掘りあげずに、そのまま夏越しさせました。
完全に放置をしていましたが、新芽を出してくれました。
庭植えでも植えっぱなしで大丈夫です!
堀り上げ
球根を掘り上げる場合は、葉が自然に黄色くなり半分以上枯れてきたころに掘り上げるようにします。
花が終わっても、葉が枯れるまではそのままにしておき、球根を太らせるために、水と肥料をしっかりと与えます。
葉が黄色くなり始めたら、土を乾かし気味にし、晴天が2~3日続いたときに掘り上げるようにします。
掘り上げた球根は、土を落としてネットに入れ、風通しの良い日陰でよく乾かして、涼しい場所で保管をします。
ふやし方
アネモネは、分球とタネまきでふやすことができます。
分球
分球は、球根を掘り上げたときに一緒に行うと良いです。
古い球根の周りにできた、新しい球根を丁寧に取りはずします。手で取り外しにくい場合は、カッターなどを使って切り分けます。
球根はできるだけ大きいものを残し、小さすぎるものは整理をします。
切り口が腐らないように、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥をさせ、涼しい場所で保管をします。
タネまき
アネモネは、タネから育てると開花するまで何年もかかるので、分球で増やす方が確実です。
タネまきの適期は9月~10月です。
暑い時期には発芽しにくいので、発芽するまでは、日陰に置いてなるべく涼しく管理すると良いです。
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