風船のようなつぼみから、星型の爽やかな花を咲かせるキキョウ。
キキョウには矮性種と高性種があります。矮性種は茎が詰まってこんもりまとまり、高性種は背丈が高く草姿が乱れがちになります。園芸店で売られているのは、主に草丈の小さい矮性種です。
植えっぱなしでも毎年咲く、プランターでの育て方をご紹介します。
キキョウの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 草花、山野草 形態 多年草 原産地 日本を含む東アジア 草丈/樹高 15~150cm 開花期 6月~10月 花色 白、ピンク、紫 栽培難易度(1~5) 1 耐寒性 強い 耐暑性 強い
キキョウの栽培環境
日当たり・置き場所
真夏は強い西日がそそぐ場所ですが、風通しは良い場所に置いています。
キキョウは日本に自生していた植物なので、あまり手をかけなくてもよく育ちます。真夏日でも生育が衰えず、-5℃でも影響を受けない丈夫な植物です。真夏に、葉焼けを起こすほどの強い日差しに当たり続けなければ、問題なく育ってくれます。
近年は自然環境の変化によって自生種が育たなくなり、自生種は絶滅危惧種に指定されています。
用土
㈱花ごろこさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効期間の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
土の表面が乾いたら、底から水が出るくらいたっぷりと水やりします。
乾燥が厳しい真夏には1日に1回を目安に、午前中のなるべく早い時間に水をあげます。冬にも完全に土を乾かさないよう、軽く湿る程度にときどき水を与えます。
基本は土の表面が乾いてから水やりをし、夏には多め・冬には少なめを心がけると良いでしょう。
追肥
生育期(3月~9月) | |
・液体肥料の場合 | 2~3週間に1度のペースで施します。 |
・固形肥料の場合 | 1ヶ月に1回程度施します。 |
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
生育期は週に一回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを一緒に与えています。
キキョウの育て方
植え替え
植えっぱなしでも大丈夫です。
直根植物なので植え替えを嫌います。植え替えをするときは、太い根を傷つけないように注意が必要です。
適期は、春は3月頃・秋は10月頃です。
キキョウの太い根は生薬・漢方薬として使用されています。
支柱立て
高性種のキキョウは、成長すると倒れやすくなり、姿が乱れてしまいます。風などで茎が折れてしまわないように、支柱を立ててあげましょう。
背が高くなる前の4月から5月頃に支柱を立ててあげると良いです。
花がら摘み
花が枯れたらその都度摘み取ります。枯れた花をこまめに摘み取ると、次々と花を咲かせてくれます。
切り戻し
矮性種の切り戻し
初夏の花がひととおり終わるころ、株元を覗くと新芽が出てきていると思います。
この新芽の上でカットすれば、思い切って株元近くまで切り戻ししても大丈夫です。
この新芽が育ち、秋には二番花を楽しむことができます。
高性種の切り戻し
初夏の花がひととおり終わるころ、茎を株元から3分の1~半分くらいの位置で切り戻しをします。
茎から新たに芽が出てきて、秋にまた花を咲かせてくれます。
ふやし方
種まき・株分け・挿し芽で増やすことができます。
種まき
花を摘み取らずそのままにしておくと、種を収穫することができます。ごま粒くらいの、とても小さく可愛い種です。
少し天日干しをして乾かしてから、封筒やお茶パックに入れます。湿気を嫌うので、ジッパーバッグやタッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵庫で保管します。
3月頃に種まきをします。
株分け
よく増えるので、掘り上げて株分けをして増やすことができます。
植え替えと一緒に株分けをすると良いです。
挿し芽
5~6月頃、新芽を5cmほど切り取り、1時間ほど水に挿して吸水させます。
大きめの葉は、水分の蒸発を防ぐために、半分くらいに切っておきます。
挿し芽用の土に挿して、日陰で管理します。
水を切らさないように注意をし、1週間後くらいから少しずつ日の当たるところへ移動させます。
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