丸みのある大きな葉が特徴で、バラのようなロゼット型が美しいエケベリア「七福神」。
「七福神」と縁起の良い名前なので、お祝い事にも贈られる多肉植物です。
冬には葉の縁と爪が赤く紅葉し、とても可愛らしい姿を見せてくれます。
エケベリアの基本情報
園芸分類 | 多肉植物 | 生育型 | 春秋型 |
草丈/樹高 | 5~15cm | 原産地 | 中米 |
花色 | 黄色、オレンジ、ピンク | 開花期 | 春から夏の終わりにかけて |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | 普通 |
エケベリアの栽培環境
日当たり・置き場所
多肉植物は、日当たりと風通しの良い場所を好みます。エケベリアは春秋型なので、春と秋は生育期・夏と冬は休眠期になります。
生育期の春と秋は、屋外でしっかり日に当ててあげましょう。生育期の日照不足は徒長の1番の原因となります。
夏は半日陰が推奨とされているようですが、直射日光がずっと当たる場所・雨ざらしでも夏越ししてくれます。葉焼けが心配な場合は、寒冷紗などで遮光してあげると良いです。
真冬は室内管理を推奨されていますが、寒さには割と強いようで、屋外でも冬越ししてくれます。室内で育てる場合は、なるべく窓辺などの日当たりの良い場所で管理します。
DIYで日よけ&雨よけを作りました。日よけ&雨よけを作る場合は、花芽の長さを考慮して、高さを確保することをオススメします!
用土
㈱花ごろこさんの培養土を使用しています。
◆根が傷まない「さぼてん多肉植物の土」
軽石ベースで排水性に非常に優れています。この土だけで多肉植物が良く根を張ってくれます。土というよりは砂に近いです。小粒の白い土は見た目もオシャレで、化粧石いらずです。
スリット鉢で使用する際は、スリットから土が流れ出てしまうので、スリットがある鉢の底部には「観葉植物の土」を使用し、多肉植物の土が流れ出るのを防いでいます。
水やり
基本的に乾燥気味に管理をします。屋外で雨ざらしの場合は、水やりをせず雨任せでも大丈夫です。
生育期の春と秋は、1週間に1回くらいを目安に水やりをすると良いです。土の表面だけではなく、内部も乾いているかを確認してから水やりをします。
休眠期の夏と冬は、水をあまり必要としていないので、水やりを控えます。葉にハリがなくなってから水やりをする程度でも大丈夫です。
追肥
生育期(3月~6月・9月~10月) | ※生育期以外は肥料を施しません。 |
・液体肥料の場合 | 月1~3回のペースで施します。 |
・固形肥料の場合 | 1~2ヶ月に1回程度施します。 |
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
生育期は1週間に1回、生育期以外は1ヶ月に1回くらいの頻度で、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを与えています。
エケベリアの育て方
植え替え
生育期ならいつでも植え替えできますが、生育期の初めの頃(春なら3~4月、秋なら9月頃)が良いです。
植え替えた後に生育期間が長いと、その分根付きやすくなります。タイミングが遅くなると、根付く前に夏や冬の休眠期に入ってしまいます。
花芽切り
生長点から花芽が伸びて、黄色やオレンジ、ピンクのとてもエキゾチックな花を咲かせます。
花を咲かせていると株が弱ってしまうので、満開になる前に、花芽の根元からカットしてあげます。
切り取った花芽は水挿しにして、鑑賞を楽しんでください。
下葉取り
成長すると下葉に日が当たらなくなり、傷んだり枯れてきたりします。傷んだ葉や枯れた葉は取り除いてあげましょう。
取り除いて良い葉は手で簡単に外れます。先端が少し枯れている程度の葉を無理やり引っ張って外すのはやめましょう。切り口が傷口となりダメージを与えてしまいます。
下葉を取り除き株元がスッキリすると、風通しが良くなり、株が蒸れるのを防ぐことができます。また、子吹きしやすくなり、子株に日が当たるので子株も大きく育ちます。
ふやし方
葉挿し・胴切り・株分けなどで増やすことが出来ます。
七福神は自然に子吹きしやすいので、増やす場合は子吹いた子株を外すのが最も簡単で確実です。
エケベリアは春秋型なので、適期は、生育期の春と秋です。
胴切り
葉と葉の間、ハサミが入りそうな箇所でカットします。
ハサミが入る隙間がない場合は、テグスを使ってカットする方法もあります。
下の部分の成長を促すために、葉は一周以上残すようにします。
上の部分は、小さすぎると根付きづらいので、ある程度の大きさになるように切り分けます。
子株外し
株元を覗くと、子株の根元から根が出ている様子が分かります。
子株の根元を持ち、左右に揺らすと子株が外れます。
ハサミを入れる隙間を確保できれば、ハサミでカットしても良いです。
子株から根が出ている場合は、そのまま土に植えてつけて大丈夫です。子株についている傷んだ葉や枯れた葉を取り除いてから植え付けます。
根が出ていない子株は、茎を切り落とします。
胴切りした上の部分と同様に、挿し木として発根をさせてあげます。
胴切りした上の部分と外した子株の管理方法
トレーに並べて、風通しの良い明るい日陰で乾かします。
切り口が腐ってしまう原因になるので、水も与えません。
雨に濡れないように注意します。
1週間ほど乾かしたら、養分を含んでいない清潔な土に挿します。
水やりは、さらに1週間ほど我慢します。
株に触れて、抵抗を感じるようになれば、発根したサインです。
2週間から1ヶ月ほどで根が張り始めます。しっかり根が張ったら日の当たる場所に置いてあげます。
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