小菊のような小さな花を次々と咲かせ、フワフワと風に揺れる姿が可愛らしいエリゲロン。
園芸植物として多く流通しているエリゲロンは、カルビンスキアヌス種で、源平小菊とも呼ばれています。
エリゲロンは、花が咲き進むにつれて、白からピンクへ花色が変化します。まるで1株に、白とピンクの2色の花が同時に咲いているように見え、その花色の変化を楽しむことができます。
エリゲロンは、春から秋まで長い間咲き続けます。広がるように生育するので、グランドカバーとして植えれば、お花の絨毯を長い間楽しむこともできます。
エリゲロンは生育旺盛なので、年々株が大きくなり、こぼれ種でもよく増えます。石の間からも芽を出すので、ロックガーデンに適しています。また素朴で優しい雰囲気は、ナチュラルガーデンに良く似合います。
エリゲロンの冬の姿は、地上部が枯れた状態ですが、春になると再び、芽が出てきます。
カルビンスキアヌス種は、耐暑性・耐寒性が強く、とても丈夫で育てやすい、放っておいても毎年咲くエリゲロンです。
エリゲロン_カルビンスキアヌス種の基本情報
園芸分類 | 草花 | ||
形態 | 多年草 | 原産地 | メキシコ~パナマ |
草丈/樹高 | 10~30cm | 開花期 | 4月~11月 |
花色 | 白、ピンク | 栽培難易度(1~5) | 2 |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | 強い |
エリゲロンの栽培環境
日当たり・置き場所
エリゲロンは、日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好みます。
カルビンスキアヌス種は、あまり場所を選ばないので、明るい日陰でも育てることができますが、日当たりの良い場所の方が、花つきは良くなります。
用土
エリゲロンは、水はけの良い、やや乾燥した土を好みます。
土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合で配合をします。
エリゲロンは、市販の草花用培養土で問題なく育てることができます。
水はけを良くするために、川砂やパーライトを混ぜると良いです。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
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水やり
エリゲロンは、乾燥気味の環境を好みます。
庭植えの場合は、自然に降る雨だけで大丈夫です。
鉢植えの場合は、土が乾いてからたっぷりと水やりをします。
過湿は根腐れの原因になるので、水はけを良くしておくことが大切です。
肥料
エリゲロンはあまり多くの肥料を必要としません。肥料を施し過ぎると、葉ばかりが茂り、花つきが悪くなるので、注意が必要です。
庭植えの場合、追肥はほとんど必要がありません。
鉢植えの場合は、春と秋の2回、緩効性化成肥料を規定量の半分程度施します。
エリゲロンの育て方
植えつけ
エリゲロンの植え付けは、春と秋が適期です。
日当たりと水はけ、風通しの良い場所に植えつけます。
花がら摘み
タネをとらない場合は、早めに花がらを摘み取ります。
花がらを摘むことによって、タネを作ることに栄養が取られるのを防ぐことがき、また、日当たりと風通しが良くなります。
剪定・切り戻し
エリゲロンは生育旺盛なので、姿が乱れがちになります。
春の花がひととおり咲き終わったら、草丈が半分ほどになるように切り戻しをします。
切り戻しをすることによって姿を整えることができ、風通しが良くなることによって株の蒸れを防ぐことができます。
切り戻したところの脇から芽が出てくるので、新しい花を楽しむこともできます。
エリゲロンは、乾燥には強いですが、蒸れには弱いので、定期的に切り戻しをすると良いです。
また、晩秋に花が終わったら冬前に、地際で剪定をすることによって、翌春の花姿を良くすることができます。
植え替え
エリゲロンは生育旺盛なので、株が大きく育ち、蒸れて腐りやすくなります。
株分けも兼ねて、毎年、春か秋に植え替えをすると良いです。
古い土を落として、根をほぐし、新しい用土に植え替えをします。
ふやし方
エリゲロンは、株分け・タネまき・さし芽で増やすことができます。
株分けは、春か秋の植え替えのときに一緒に行います。
タネまきは、3~4月、9~10月が適期です。環境が合えば、こぼれ種で増えていきます。
さし芽は、5~7月が適期です。
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