一般的な夏咲きグラジオラスと違い、秋に球根を植えて、春に花が咲くピュアベール。
春に花が咲くグラジオラスは「春咲きグラジオラス」「早咲きグラジオラス」「スプリンググラジオラス」と呼ばれます。
ピュアベールは、一般的にはあまり売られていない貴重な品種で、原種に近いグラジオラスです。
春咲きグラジオラスの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 球根、草花 形態 多年草 原産地 南アフリカ・ケープ地方 草丈/樹高 90~150cm 開花期 3月~5月 花色 白、赤、ピンク、オレンジ、複色、緑、紫、茶 栽培難易度(1~5) 2 耐寒性 やや弱い 耐暑性 弱い
ピュアベールの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所に置きます。
ピュアベールは風で倒れやすいので、支柱を立ててあげるか、株元に土を寄せてしっかり固定してあげると良いです。
用土
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
ピュアベールは乾燥に強いですが、成長期にはたくさんの水を必要とするので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。多湿を嫌うので、水のやりすぎには注意が必要です。
開花後は乾かし気味に管理をします。
肥料
ピュアベールは、肥料がなくても育ちます。
肥料を与える場合は、花が咲いている3月~5月に、緩効性肥料を1回与えるか、液肥を月に2~3回与えます。
ハイポネックス(HYPONex)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
ピュアベールの育て方
植えつけ
10月~11月が適期です。早くて9月中旬頃から植え付けることができます。遅くても12月の上旬までには植え付けるようにします。
早い時期に植え付けた方が、翌春の花付きが良くなります。ただし、新芽が出ている状態で冬を越すことになるので、霜と凍結に注意が必要です。霜に当たると葉が傷んでしまうので、寒冷紗などで霜よけをしてあげると良いです。
遅い時期に植え付けた場合、翌春の花付きが少なくなるようです。
球根を消毒する
球根をネットに入れます。
ネットは100均で手に入れられる排水口用のネットを使用しています。
1ℓの水にGFベンレート水和剤を1袋入れて、良くかきまぜます。
出来上がった消毒液へ、球根をネットごと入れて、20~30分ほど浸します。
球根を乾燥させる
ネットごと風通しの良い日陰で乾燥させます。風の強い日に、夜から翌朝まで10時間ほど干しました。
鉢に土を入れる
ウォータースペースを確保したうえで、球根が5~7cm程の深さに植えられる高さまで、鉢に土を入れます。オルトランを適量混ぜ込んでおきます。
球根を並べる
球根の直径の2~3倍の間隔になるよう、球根を並べます。
土をかぶせる
ウォータースペースを残し、土をかぶせます。水をたっぷりやって植え付けの完成です。
摘芯・切り戻し
花が終わったらすぐに、花茎の先を摘みとります。摘芯をすることで、株の体力消耗を防ぐことができ、新しい球根の成長を助けることができます。
咲き終わった花を、花茎の一番下で切り取ります。切り戻しの適期は、開花期の3~5月頃です。
植え替え・堀りあげ
ピュアベールは、数年は植えっぱなしにして大丈夫です。
花が咲いてから60日ほどかけて、翌年の栄養を蓄え、新しい球根が太り始めます。花が咲き終わっても、葉はそのまま残しておきます。葉が枯れ始めたら、株元から茎を切り取ります。
ふやし方
ピュアベールは分球で増やすことができます。
球根を掘りあげたたときに、球根のまわりにできている木子を分け、ひとつずつ植えてあげます。
小さい木子は、翌年開花する株に育たない可能性があるので、大きい木子だけ分けてあげると良いです。
コメント