恋占いの花マーガレット。
黄色い花芯のまわりに細長い花びらをたくさんつけ、花の形が愛らしいですね。
和名の「木春菊(モクシュンギク)」は、茎が木質化することと、若葉の形が春菊に似ていることからきているそうです。
木質化はマーガレットの特性であり、成長の証なので、心配はいりません。
ただし放っておくと、木質化していない上の方の部分にしか葉と花が付かなくなり、腰高になって見た目が悪くなります。
切り戻しをしたり、挿し木で新たな株を増やしたり、マーガレットの木質化を楽しみながら育てましょう。
木質化する植物にはマーガレットの他に、ポインセチアやラベンダーなどがあります。
マーガレットの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 草花 形態 低木 原産地 スペイン領カナリア諸島 草丈/樹高 30~100cm 開花期 11月~5月 花色 白、ピンク、赤、クリーム、黄、薄いオレンジ 栽培難易度(1~5) 2 耐寒性 弱い 耐暑性 弱い
マーガレットの栽培環境
日当たり・置き場所
マーガレットは日当たりを好むので、しっかりと日が当たる場所で育ててあげます。
原産地のカナリア諸島は、乾燥した温暖な亜熱帯気候で、最高気温は20~30℃、最低気温は15~21度です。原産地の気候を考えるとマーガレットは、日本の冬の厳しい寒さと、梅雨から夏の高温多湿が苦手といえます。
ですので冬は、南側の寒風の当たらない日当たりのよい場所に置くと良いです。真夏の強い西日は苦手なので、夏は午前中だけよく日が当たるような場所に置くと良いです。
実際に育てている感覚としては、霜でダメになることもなく、真夏の西日でダメになることもないので、耐寒性も耐暑性も比較的強いように思います。
用土
㈱花ごろこさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効期間の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
マーガレットは乾燥を好むので、年間を通じて「土の表面が乾いたら水やり」を基本にすると良いです。
春と秋の生育期は、土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。鉢底から水が流れるくらい、たっぷりと与えます。
夏は生育が止まるので、水のやりすぎで根腐れをしないよう注意が必要です。土の表面が十分乾いてから与えるくらいで大丈夫です。
冬は土が乾きにくいので、根が凍結しないよう、水やりの頻度を少なくします。
追肥
・緩効性固形肥料の場合 | 月に1回くらい | ||
・液体肥料の場合 | 1~2週間に1~2回くらい | ||
生育の止まる夏は肥料を施しません。 |
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
生育の止まる夏に肥料を与えると、株が弱る原因となるので、肥料を施さないようにします。真夏以外は、週に1回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを与えています。
マーガレットの育て方
植え替え
根がすぐにいっぱいになるので、1~2年に1回、花が終わったあとに、植え替えをして土もリフレッシュしてあげます。
適期は、春は3月~5月・秋は9月~10月です。
根鉢を崩さないように植え替えをします。根が回っている場合は、3分の1程度土をほぐして、古い根を切り落とすと良いです。
花がら摘み
花が終わったら、花茎の根元で切り取ります。そこから新しい花が次々に上がって、たくさんの花を楽しむことができます。
切り戻し
切り戻しを行うことで、新しい芽が育つのを促し、木質化を遅らせることができます。
梅雨入り前と秋の開花前の9~10月ごろ、年2回大きく切り戻しをします。
枝に葉が残っていれば、大きく切り戻ししても大丈夫です。株の下の方にある枯葉は全て取り除きます。
梅雨入り前の切り戻し
梅雨越しと夏越しの準備のため、大きく切り戻しをします。この時期に切り戻しをすることによって、梅雨に蒸れがちになる株元の風通しを良くすることができます。
秋の切り戻し
夏の暑さが落ち着いた秋に、切り戻しをします。開花前に切り戻しをすることによって、株の形を整え、花付きを良くすることができます。
ふやし方
マーガレットは挿し木で増やすことができます。切り戻しをした時の枝を利用すると良いです。
挿し木の手順
- 木質化していない芽の先端を5~7cmにカットします。吸水面が広くなるように、断面を斜めにカットすると良いです。
- 挿し木を1時間ほど水に浸して、十分に吸水させます。その間に、挿し木用の土を育苗ポットに入れ、あらかじめ湿らせておきます。
- 挿し木を挿しやすくするために、用土に割り箸などで穴を開けておきます。そこへ挿し木を挿し、そっと土をよせて、開けた穴を塞ぎます。
- 発根するまで、水切れしないよう注意します。腰水で管理すると良いです。
切り戻しの度に挿し木をすることによって、木質化してないマーガレットを、毎年楽しむことができます。
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