春から初夏にかけて、次々と鮮やかな花を咲かせるペラルゴニウム。
ゼラニウムの仲間ですが、ゼラニウムは「四季咲き性」で、ペラルゴニウムは「一季咲き性」です。ペラルゴニウムの方が開花期間は短いですが、その分華やかな花を次々と咲かせてくれます。
ペラルゴニウムのタネがコウノトリのくちばしに似ていることから、ギリシャ語で「コウノトリ」を意味する「ぺラルゴス」が名前の由来だそうです。
ペラルゴニウムは、アオイに似た花を咲かせることから、「テンジクアオイ」とも呼ばれています。
ペラルゴニウムの基本情報
引用元:みんなの趣味の園芸
園芸分類 草花 形態 多年草 原産地 南アフリカ・ケープ地方 草丈/樹高 20~80cm 開花期 4月~7月中旬 花色 白、赤、ピンク、オレンジ、紫、複色 栽培難易度(1~5) 2 耐寒性 やや弱い 耐暑性 普通
ペラルゴニウムの栽培環境
日当たり・置き場所
ペラルゴニウムは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
ペラルゴニウムは、冬の寒さにあたって花芽をつけるので、室内に取り込まないようにします。ただし、霜にあたると枯れてしまうことがあるので、霜が降りるようなら、株元をマルチングするか、室内に取り込みます。
夏は生育が衰えるので、真夏の強い西日に当たらないようにします。風通しの良い半日陰に置いてあげると良いです。
用土
ペラルゴニウムは、一般の草花用培養土で問題なく育てることができます。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
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通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
ペラルゴニウムは、蒸れに弱く多湿を嫌い、乾燥気味の環境を好みます。土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをします。
ただし、開花期は、たくさんの水を必要とするので、水切れに注意が必要です。
肥料
ペラルゴニウムの生育期である3~6月と、9~10月頃に、緩効性肥料を月に1回置き肥するか、液体肥料を月に2~3回与えるようにします。
ペラルゴニウムは次々と花を咲かせるため、肥料が不足すると、生育不良を起こしたり、花付きが悪くなります。
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
生育期には、2週間に1回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを一緒に与えています。
ペラルゴニウムの育て方
花がら摘み
咲き終わった花が葉に落ちると、そこから病気が発生することがあるので、咲き終わった花は、ひとつずつ丁寧に摘み取ります。花茎ごと、下の節の上で切り取るようにします。
落ちた花びらがあれば、こまめに拾い、株を清潔に保つようにします。
古葉取り
株元に日が当たらないと、下葉が黄色くなります。
病気の原因になるので、黄色くなった葉や枯れた葉は、こまめに取り除くようにします。
古葉を取り除くことによって、風通しがよくなり、株元の蒸れを防ぐことができます。
切り戻し
ペラルゴニウムは、花後と初秋に切り戻しをすると良いです。
花が咲き終わったあと、できるだけ早い時期に、太い茎を残し、細い茎の茎元で切り戻しをします。
花後の切り戻しをすることで、新芽が出て草丈がのびるので、9月~10月中旬頃、草丈を1/2~1/3まで切り戻しをして、形を整えます。
切り戻す茎には、必ず葉を残すようにします。
植え替え
ペラルゴニウムは、成長が早く根詰まりを起こしやすいので、1年に1度、植え替えをすると良いです。
適期は、花が終わった6月頃か、9月~10月中旬頃です。
花後の植え替えは、根鉢をほぐし古い根を整理して、一回り大きな鉢に植え替えをします。
花後に植え替えをしていない場合は、秋に植え替えると良いです。秋の植え替えは、根鉢を軽くほぐす程度にします。
ふやし方
ペラルゴニウムは、挿し芽で増やすことができます。
適期は、花が終わった6月頃か、9月~10月中旬頃です。
切り戻しをしたときの茎を利用すると良いです。
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