まっすぐ伸びた茎に、ふわふわとした花をたくさん咲かせ、優しい花姿と爽やかな香りが魅力のストック。
ストックは開花期が長いので、優しく爽やかな香りも長い期間楽しむことができます。
ストックは多くの品種があり、一重咲きから八重咲きまであります。さらに、一本の茎に穂状に花を咲かせるスタンダードタイプと、枝わかれして花を咲かせるスプレータイプがあります。春らしいパステルカラーだけでなく、ビビットな色のストックもあり、様々な花色を楽しむことができます。
本来ストックは多年草ですが、日本の厳しい夏を超すことができないため、一年草扱いとされています。
ストックの基本情報
園芸分類 | 草花 | 花色 | 白、ピンク、紫、黄、赤 |
形態 | 多年草(一年草扱い) | 原産地 | 南ヨーロッパ |
草丈/樹高 | 20~80cm | 開花期 | 11~5月 |
耐寒性 | やや弱い | 耐暑性 | 弱い |
ストックの栽培環境
日当たり・置き場所
ストックは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
日当たりが足りないと、徒長したり、花つきや花色が悪くなったりするので、よく日に当ててあげることが大切です。
寒さにはやや弱いので、霜が降りるような場合は、株元を腐葉土などでマルチングをして寒さから守ってあげると良いです。鉢植えの場合は、軒下や室内へ移動すると安心です。
用土
ストックは、水はけの良い土を好みます。
庭植えの場合は、植えつける1~2週間前に、腐葉土や堆肥などを混ぜ、よく耕しておきます。
土を配合する場合は、一般的な赤玉土7:腐葉土3の割合で配合をします。水はけを良くするために、少量の軽石や鹿沼土を混ぜても良いです。
市販の一般的な草花用培養土でも十分に育てることができます。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
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水やり
ストックは過湿になると、下葉が黄色く枯れたり、根腐れを起こすことがあるため、乾燥気味に育てるようにします。
庭植えの場合、植えつけの時にたっぷり水やりをし、根がしっかり張ったら自然に降る雨だけで大丈夫です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
肥料
庭植えの場合は、植えつけの時に腐葉土や堆肥などをよく混ぜ込んでおけば、追肥を与えなくても育つことができます。
鉢植えの場合も、元肥を施しておけば、追肥を与えなくても育つことができます。生育が思わしくない場合は、緩効性化成肥料を与えるか、薄めた液体肥料を与えても良いです。
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
ストックの育て方
植えつけ
ストックの植えつけの適期は、9月~11月です。
ストックの苗を購入する場合、「蕾が多い」「葉が黄色くなっていない」「茎が徒長していない」株を選ぶようにします。
ストックは直根性なので、根が傷つくと育たなくなることがあります。植えつけるときは根鉢を崩さず、根を触らないように気を付けて植えつけをします。
「直根(ちょっこん)」とは
【意味】
細い根が少なく、太くまっすぐ下に伸びる根のことです。このような根を持つ植物を直根性植物といいます。【使用例】
「この植物は直根性だから植え替えは難しいかもしれないよ」【豆知識】
ダイコン、ニンジン、ゴボウ引用元:サカタのタネ
摘心
ストックには、一本の茎に穂状に花を咲かせるスタンダードタイプと、枝わかれして花を咲かせるスプレータイプがあります。
スタンダードタイプのストックは、摘心をすると花が付かなくなってしまうので、摘心は行いません。
スプレータイプのストックは、最初の蕾が出たら摘心をします。蕾を摘むことによって、その下から脇芽が伸びて、花数を増やすことができます。
花がら摘み
ストックの咲き終わった花は、こまめに摘み取るようにします。
花がらを摘み取ることによって、タネを作ることに栄養が取られるのを防ぐことができ、株の体力を消耗せずに済むため、次々と新しい花を咲かせてくれます。
また、花がらや枯葉を摘み取ることによって、風通しをよくすることができ、病害虫の予防にもつながります。
植え替え
ストックは本来、多年草ですが、日本では一年草扱いのため、植え替えの必要はありません。
ただし鉢植えの場合、根鉢が回っているようなら、植え替えをしてあげると良いです。
ストックは直根性の植物なので、植え替えをするときも根を傷つけないように注意が必要です。根鉢は傷さずに肩の古い土だけを落として、新しい土で植え替えをします。
ふやし方
ストックは、タネまきで増やすことができます。
ただし、八重咲きのストックはタネを採ることができません。
ストックは南ヨーロッパ原産のアブラナ科の1年草で、タネから育てると花が一重のものと八重のものが出てきますが、これは栽培環境等で変わるものではありません。八重咲きというのは雄しべ・雌しべがすべて弁化したもので、タネはできません。
引用元:タキイネット通販
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