花の少ない冬の時期にお庭を可愛く彩ってくれるガーデンシクラメン。
一般的なシクラメンは寒さに弱いので、冬に室内で楽しむ鉢花です。一方ガーデンシクラメンは、比較的寒さに強く改良された品種なので、冬の屋外でも楽しむことができます。
ガーデンシクラメンの花色は、シクラメンと同じように赤やピンク、白などがあります。また花形も、一重咲きのほか、フリル咲きやベル型などがあります。
ガーデンシクラメンは、シクラメンより草丈が低く、また開花期間も長いので、可愛らしい姿で冬から春のお庭を彩ってくれる植物です。
ガーデンシクラメンの基本情報
園芸分類 | 球根 | 花色 | 赤、ピンク、白、紫、青、複色 |
草丈/樹高 | 10~20cm | 開花期 | 10~4月 |
耐寒性 | やや強い | 耐暑性 | 弱い |
ガーデンシクラメンの栽培環境
日当たり・置き場所
ガーデンシクラメンは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
日当たりが足りないと、徒長したり、花つきや花色が悪くなったりするので、よく日に当ててあげることが大切です。
一般的なシクラメンに比べ、寒さには比較的強いので、冬の屋外でも育てることができます。ただし、霜が降りるような場合は、株元を腐葉土などでマルチングをして、寒さから守ってあげると良いです。鉢植えの場合は、軒下や室内へ移動すると安心です。
ガーデンシクラメンは、寒さだけではなく、暑さにも比較的強いです。一般的なシクラメンに比べて、夏越しもしやすいです。
用土
ガーデンシクラメンは、水はけの良い土を好みます。
庭植えの場合は、植えつける1~2週間前に、腐葉土や堆肥などを混ぜ、よく耕しておきます。
土を配合する場合は、一般的な赤玉土7:腐葉土3の割合で配合をします。水はけを良くするために、少量の軽石や鹿沼土を混ぜても良いです。
ガーデンシクラメンは、市販の草花用培養土で問題なく育てることができます。
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水やり
ガーデンシクラメンに水やりをするときは、花や蕾、葉、球根には水をかけないように、土に直接水を与えるようにします。
庭植えの場合、植えつけの時にたっぷり水やりをします。根が張るまでは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。根がしっかり張ったら、自然に降る雨だけで大丈夫です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。ただし、ガーデンシクラメンは過湿を嫌うので、水のやり過ぎには注意が必要です。
肥料
苗を植えつける時に、元肥として緩効性化成肥料を施します。
ガーデンシクラメンは開花期間が長いので、冬から春にかけての花が咲く時期は追肥が必要です。2週間に1回を目安に、水やり代わりに液体肥料を与えると、花つきや花もちが良くなります。
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ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
ガーデンシクラメンの育て方
植えつけ
シクラメンは、葉の数と花の数がイコールの植物と言われています。苗を選ぶときには、葉の数が多く、葉の色が濃いものを選ぶと良いです。
ガーデンシクラメンの植えつけの適期は秋です。
暑いうちに植えつけると、暑さで花が休んだり、株が弱ってしまうことがあるので、暑さが落ち着いてから植えつけるようにします。
また、本格的な寒さがくるまえに植えつけてしっかり根づかせることによって、寒さに負けない元気な株に育つことができます。
根鉢を崩さないように注意をし、球根が3分の1ほど土の表面に出るように浅植えにします。
花がら摘み
ガーデンシクラメンも、一般的なシクラメンと同じように、咲き終わった花や黄色くなった葉は、こまめに取り除くようにします。
花がら摘みをすることで、きれいな花姿を保つことができ、新しい花芽に栄養を行き渡らせることもできます。また風通しが良くなり、病害虫の予防にもつながります。
花も葉も、茎の根元をつまみ、軽くねじって抜き取ります。ハサミで切ると、切り口から菌が入って腐る原因となります。必ず手で抜き取るようにします。
葉組み
株の中央にある葉を、葉が交差しないよう、外側の古い葉の下へ移動させます。葉組をすることによって、株の中心にも日光があたりやすくなり、新しい芽の成長を促すことができます。
花を中央に集めることによって、姿を整えることができ、球根に日光が当たるようになります。
また葉組みをすることによって、風通しが良くなり、病害虫の予防にもつながります。
ふやし方
ガーデンシクラメンは、タネまきでふやすことができます。
タネを採るときは、花後についた実が黄色く熟してきたら摘み取って、実の中からタネを取り出します。採ったタネは、洗ってすぐに清潔なタネまき用土にまき、軽く土をかぶせます。土が乾かないように水を与えると、10日ほどで発根します。
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