アプリコットピンクの色合いがとてもやわらかで優しく綺麗なメルヘンツァウバー。
うどんこ病や黒星病にとても強く、耐病性はトップクラスだそうです。
耐寒性や耐暑性にも優れていて、初めてでも育てやすいメルヘンツァウバーをご紹介します。
メルヘンツァウバーの基本情報
花色 | アプリコットピンク | 花形 | 丸弁カップ~ロゼット咲き |
花弁数 | 70~90枚 | 花径 | 8~10cm |
開花期 | 四季咲き性(春~秋) | 香り | 中高 フルーツにティ |
樹高 | 120~150cm | 樹形 | 木立樹形 横張タイプ |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | 強い |
メルヘンツァウバーは、耐病性に優れたバラの育種に力を入れているコルデスが作出したバラで、2017年にADRの認証を与えられています。
ADR
Allgemeine Deutsche Rosenneuheitenprufungドイツで実施されている、観賞性と強健性の評価試験です。
引用元:京成バラ園芸株式会社
ドイツ全国の11ヶ所の庭園で3年に渡り、薬剤を使わず冬季の手入れもすることなく生育させ、花の美しさ・優れた耐寒性・耐病害虫性などを評価。基準をクリアしたバラにのみADRの認証が与えられます。
手間が掛からず、育てやすい品種が揃っています。
メルヘンツァウバーの栽培環境
日当たり・置き場所
南東の一日を通して日当たりが良く、風通しの良い場所に置いています。
バラは日当たりと風通しの良い場所を好みます。
バラはお日様の光が大好きですが、近年の夏の暑さはバラにとって負担になります。株元をマルチングして、地温の上昇から根を守ってあげると良いです。
またマルチングには、地温の上昇を防ぐだけではなく、
- 土の中の水分蒸発を防ぐ
- 雨水の泥はねによる病気を予防する
- 雑草を防ぐ
- コガネムシの産卵を防ぐ
などの効果が期待できます。
㈱花ごころさんのバラ専用マルチングチップを使用しています。
◆大切なバラを健康に美しく「バラ専用マルチングチップ」
1~2年使用したチップは、土壌改良材として土に混ぜることができる優れものです。
用土
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆美しい花を次々と「バラの土」
排水性に優れながら保水性もあり、軽くて扱いやすい培養土です。牛ふん堆肥入りなので、手間なくすぐに使用することができます。リン酸成分や海藻成分といったバラの生育に必要な成分がバランスよく配合されているので、初めてのバラ栽培でも安心して使用することができます。
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。根腐れをおこさないよう、土の表面が乾くまでは水を与えないようにします。
真夏に土が乾燥するようであれば、土の乾き具合をみて1日2回水やりが必要になることもあります。
肥料
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
3月~10月頃は、週に1回を目安に、水やり代わりにハイポネックスとリキダスを与えています。
その他に、2ヶ月に1回を目安に、アルム農材さんの「アルムグリーン」を使用しています。
日本で唯一、漢方生薬で農水省農薬登録を取得した農材で、安心安全な健康育成が期待できます。
芝生の発根促進・健康育成のために購入しましたが、バラにも適用があったので、芝生に与えるタイミングで、メルヘンツァウバーにも与えています。
メルヘンツァウバーの育て方
植えつけ
根張りも樹勢も強いので、鉢に植え付ける場合は、初めから10号以上の大きめの鉢を使用すると良いです。
接口(つぎぐち)が地表から出るように植え付け、支柱を立てておきます。バラハキリバチ対策のため、支柱にアルミホイルを巻いておくことをオススメします。
花がら摘み
咲き終わった花は、こまめに摘み取りをします。咲き終わった花をそのままにしておくと、見た目が悪いだけではなく、腐ってしまい病害虫の原因にもなります。
夏に咲く花は、春に比べると小さく、色も薄くなります。そのような花を咲かせないよう、蕾のうちに摘み取ると良いです。そうすることによって、花を咲かせるエネルギーを、株の充実のために使うことができます。
切り戻し
メルヘンツァウバーは木立性のバラなので、株の高さを変えずに枝数を増やすための切り戻しをします。枝数が増えると、花数も増えるようになります。
一番花が咲き終わりに近いころ、一番花の切り戻をします。新しく伸びた枝の中ほど、大きく元気な葉(なるべく5枚葉)の0.5mmほど上でカットします。この切り戻しをしたあと、40日~55日で次の花(二番花)が咲いて来ます。
二番花・三番花の咲終わりに近いころ、それぞれ一番花と同様に切り戻しをします。
剪定
夏剪定
時期
9月上旬頃ポイント
引用元:京成バラ園芸株式会社
・基本的に外側についている芽(外芽)の上で切ります。(横張り性の品種は内側の芽(内芽)の上で切る場合もあります)
・芽は葉の脇にあります。
・基本的に全ての枝にハサミを入れてください。
・全ての枝を同時期におこないます。
・低温によるブラインド(花芽が付かなくなる現象)を回避するため9月10日ごろまでに行います。
・病虫害等で弱った株(葉も新しい枝も出ていない株)は咲きがら(花がら)を切る程度にします。
冬剪定
時期
1月上旬~2月下旬ポイント
引用元:京成バラ園芸株式会社
・基本的に外側についている芽(外芽)の上で切ります。(横張り性の品種は内側の芽(内芽)の上で切る場合もあります)
・芽は葉が付いていたところにあります。
・全ての枝に必ずハサミを入れてください。
・枯れ枝や細い枝、内側に向いている込み入っている枝は元から切ります。
・切る深さにより、下記のような違いがあります。
【浅く切った場合(半分程度) 】 早めに開花し、花数が多くなります。
【深く切った場合(1/3程度) 】 大きい花が咲きますが、花数は少なめになります。 遅めに開花します。
鉢替え
鉢植えの場合、12月~2月に鉢替え(鉢の土替え)をします。適期は2月です。
根鉢の2割くらいを落として、部分的もしくはすべての土を新しくして植え替えます。
バラハキリバチ対策
葉がキレイに丸くカットされています。調べてみるとどうやら「バラハキリバチ」の仕業のようです。
発生しやすい植物 ばら
ハキリバチはミツバチに似たハチで、成虫が葉を丸く切りとって持ち帰ります。切り取った葉は朽ちた竹や木に出来た穴や隙間に巣を作る材料にします。
引用元:住友化学園芸
駆除方法などを色々と調べていると支柱にアルミホイルや銀色のテープを巻くことで、ハキリバチが近寄らなくなるという情報を発見しました。
早速、支柱(がなかったのでストローで代用)にアルミホイルを巻いて立てたところ、翌日から被害が全くありませんでした。
薬を使わずに、家にあるもので簡単に安価に対策できるので、オススメの方法です!
販売元である京成バラ園芸株式会社さんのホームページに「バラの育て方」が載っています。バラの選び方から基本的な育て方、月ごと・年間の管理まで、とても丁寧で分かりやすいです。
ふやし方
メルヘンツァウバーは、挿し木で増やすことができます。
Photo Gallery
春一番に咲く花を一番花と呼びます。一番花の花がらを切ると新芽が出てきて、40~55日ほどすると再び花を咲かせます。それを二番花と呼びます。
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