上向きに咲くのが大きな特徴のスカシユリ。
上を向いて咲く姿はとてもゴージャスで華やかです。
花びらの根元付近に少し隙間があることから透かし百合と呼ばれているそうです。
日本が原産地なので、ポイントを押さえれば育てやすいスカシユリをご紹介します。
スカシユリの基本情報
園芸分類 | 球根植物 | 性質 | 多年草 |
草丈/樹高 | 20~60cm | 原産地 | 日本 |
花色 | オレンジ、白、黄色、赤、ピンクなど | 開花期 | 6月~8月 |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | やや強い |
スカシユリの栽培環境
日当たり・置き場所
真夏は強い西日がそそぐ場所ですが、風通しは良い場所に置いています。
スカシユリは「日当たり」「風通し」「水はけ」の良さを好みます。
真夏の強い西日に当たる場所に置くと、地中の温度が高くなり、球根が傷んでしまう可能性があります。なるべく風通し良い場所に置き、日よけをつくるか、土の表面の温度が上がらないようにグランドカバーを植えてあげると良いです。
スカシユリの球根は乾燥を嫌うので掘り上げて保管をせず、植えっ放しで管理します。
実際に育てている感覚としては、真夏の西日で傷むこともなく、霜で傷むこともないので、耐暑性も耐寒性も比較的に強いように思います。
用土
㈱花ごろこさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効期間の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
水やり
球根が乾燥すると弱ってしまうので、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
花が終わった後あとも、葉が枯れるまでは、土が乾かないように水やりを続けます。
追肥
生育期(芽が出てから~8月) | ※生育期以外は肥料を施しません。 |
・液体肥料の場合 | 2週間に1度のペースで施します。 |
・固形肥料の場合 | 2ヶ月に1回程度施します。 |
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
肥料を与えると花付きがよくなります。ただし与えすぎると、突然枯れてしまうことがあるので、注意が必要です。
スカシユリの育て方
植え替え
連作障害を起こすので、2~3年に一度は植え替えをします。(2~3年は植えっ放しで大丈夫です。)植え替えの適期は、植え付けと同じ10月~11月です。
スカシユリの球根は乾燥が苦手なので、掘り上げたらすぐに植え直します。
スカシユリには、球根の下から生える「下根」と、地中の茎からのびる「上根」があります。上根を十分に張らせるために、球根の高さの2倍くらいの深さに植え付けると良いです。
花がら摘み・切り戻し
種を採取しない場合は、花が終わったら、花がらを摘み取ります。
咲き終わった花をそのままにしておくと、種を作ることに栄養がまわり、株が弱って来年の花が咲きにくくなります。花茎は、花の下の膨らんでいることろも一緒に切り取ります。
茎や葉は光合成に必要なので、枯れるまでそのままにして、球根を肥大させます。
葉が半分ほど枯れたら、地際で切り戻しをします。
ふやし方
分球・木子・鱗片挿しで増やすことができます。
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