爽やかな淡いブルーの花穂と美しいシルバーリーフが特徴のベロニカ オルナータ。
オルナータは日本固有種で、春から夏にかけて咲く一般的なベロニカとは異なり、秋に花が咲きます。
花色を中国の洞庭湖の湖面の色に喩えたことから、トウテイラン(洞庭藍)と呼ばれているそうです。
耐寒性・耐暑性があり、丈夫で育てやすい植物です。
オルナータの基本情報
園芸分類 | 草花 | ||
形態 | 多年草 | 原産地 | 日本 |
草丈/樹高 | 20~40cm程度 | 開花期 | 8月~10月 |
花色 | 青、紫 | 栽培難易度(1~5) | 2 |
耐寒性 | 強い | 耐暑性 | 強い |
オルナータの栽培環境
日当たり・置き場所
オルナータは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
環境へ適応するので、半日陰でも育てることができますが、花つきが悪くなったり、徒長しやすくなります。
オルナータは、耐寒性・耐暑性があるので、一年を通して、戸外で育てることができます。
用土
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
㈱花ごころさんの培養土を使用しています。
◆花も野菜も上手にできる「特選有機花ごころ培養土」
通気性・排水性に優れていて、なおかつ保水力も良好です。効き目が穏やかで肥効効果の長い肥料が配合されているので、元肥を混ぜる手間なく、すぐに使用することができます。天然有機のフカフカな土がとても扱いやすいです。
オルナータは過湿を嫌うので、庭植えの場合は、排水性の良い土に植えつけます。
堆肥や腐葉土を混ぜ込みます。排水が良くない土の場合には、さらにパーライトなどを混ぜ込むことによって、排水性を改良します。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。過湿を嫌うので、乾燥気味に管理した方が良いです。
庭植えの場合は、自然に降る雨だけで大丈夫です。ただし、夏に晴天が続いて土が乾燥したときは、たっぷりと水やりをします。
肥料
オルナータは、植え付けるときに、緩効性化成肥料か完熟有機肥料を施せば、追肥はほとんど必要ありません。
生育が悪いときには、春(3月~4月)と秋(10月~11月)に緩効性化成肥料を与えるか、生育期間中に液肥を月に2~3回与えると良いです。
ハイポネックス(HYPONeX)さんのハイポネックス原液とリキダスを使用しています。
ハイポネックス原液は肥料、リキダスは活力剤です。ともに、さまざまな植物に与えることができ、初めてでも安心して使用することができます。希釈して使用するのでお財布にも優しいです。
オルナータの育て方
植え替え
オルナータは成長が早いので、鉢植えの場合は、1年に1度植え替えをして、根詰まりするのを防ぐようにします。
適期は、冬越し後の3月~4月です。
庭植えの場合は、植え替える必要はありません。
株が大きくなって、倒れやすくなっている場合には、掘り上げて株分けをすると良いです。
剪定
摘芯
5月頃、新芽の先を2~3節切り戻します。
摘芯をすることによって、脇芽が出て、花つきが良くなります。
また、切り戻しをすることによって、草丈が低くなり、倒れにくくすることができます。
花がら摘み
咲き終わった花は、花穂の下で切り取ります。
タネができる前に花がらを摘み取ることによって、新しい蕾にエネルギーを送ることができ、沢山の花を咲かせることができます。
刈り取り
オルナータは、休眠期には地上部を枯らして冬越しをします。
冬に入って地上部が枯れたら、地際の葉を残して、茎を刈り取ります。
ふやし方
オルナータは、挿し芽・株分け・タネまきで増やすことができます。
挿し芽の手順
1. ひとつの挿し穂が5~7cmになるように、切り口を斜めにして切り分けます。
切り口を斜めにすることによって、吸水面を広くすることができます。
2. 茎の先端の葉を3~5枚ほど残して、下の葉は取り除きます。
発根のためのエネルギーが奪われないようにするため、花穂も切り取ります。
4. 挿し穂を挿しやすくするために、湿らせた土に爪楊枝などで穴を開けておきます。
そこへ挿し穂を挿し、そっと土をよせて、開けた穴を塞ぎます。
しっかり根付くまで腰水で管理をします。
腰水とは、水を張った受け皿や容器に、直接鉢を浸して、鉢底(底面)から給水させる方法です。
コメント